●スピーカーについて

宮田工房では、さまざまなスピーカーをお試しいただけます。スピーカーは、現行モデルからヴィンテージのものまでいろいろ集めてみました。現在、スピーカーの販売はしておりませんが、参考までに工房の資料のスピーカーをご紹介します。
キャビネットは、エレクトロハーモニクスのCASH BOXを使用しております。
*スピーカーの販売はしておりません



ALTEC 417-8C
Impedance          8Ω
Frequency Range   60〜8kHz
Power Capacity       75W
Sensitivity        100.0dB
Weight           7.2kg

ALTEC 417-8H U
Impedance          8Ω
Frequency Range   60〜8kHz
Power Capacity      100W
Sensitivity        100.0dB
Weight           7.7kg

ALTEC ER-12S
Impedance          8Ω
Frequency Range   80〜7kHz
Power Capacity      200W
Sensitivity        101.5dB
Weight           8.0kg

Electro-Voice EVM-12S
Impedance          8Ω
Frequency Range   80〜7kHz
Power Capacity      200W
Sensitivity        101.5dB
Weight           8.0kg

Electro-Voice EVM-12L
Impedance          8Ω
Frequency Range   80〜7kHz
Power Capacity      200W
Sensitivity        100.5dB
Weight           8.0kg


JBL 2202H
Impedance          8Ω
Frequency Range   60〜4kHz
Power Capacity      300W
Sensitivity         99.0dB
Weight           9.4kg

JBL 2130
Impedance          8Ω
Frequency Range   50〜8kHz
Power Capacity      100W
Sensitivity        101.0dB
Weight           6.8kg

JBL K-120
Impedance          8Ω
Frequency Range   50〜6kHz
Power Capacity      100W
Sensitivity        101.0dB
Weight           6.4kg

JBL E-120
Impedance          8Ω
Frequency Range   50〜6kHz
Power Capacity      300W
Sensitivity        103.0dB
Weight           9.5kg


JBL D-123
Impedance          8Ω
Frequency Range  45〜15kHz
Power Capacity       50W
Sensitivity        98.0dB
Weight           5.0kg


JENSEN P12T
  Impedance          8Ω
  Frequency Range      ?Hz
  Power Capacity       12W
  Sensitivity           ?dB
  Weight           3.5kg


JENSEN P12N
Impedance          8Ω
Frequency Range   60〜8kHz
Power Capacity       50W
Sensitivity         98.4dB
Weight           3.6kg


CELESTION Blue 
Impedance          8Ω
Frequency Range   75〜5kHz
Power Capacity       15W
Sensitivity        100.0dB
Weight           4.2kg

 

CELESTION Vintage30
Impedance          8Ω
Frequency Range   70〜5kHz
Power Capacity       60W
Sensitivity        100.0dB
Weight           4.7kg

CELESTION Black Shadow
Impedance          8Ω
Frequency Range   80〜5kHz
Power Capacity       90W
Sensitivity         99.0dB
Weight           4.7kg

EMINENCE
Impedance          8Ω
Frequency Range     ?Hz
Power Capacity      250W
Sensitivity          ?dB
Weight           7.2kg

EMINENCE
  Impedance          8Ω
  Frequency Range     ?Hz
  Power Capacity       ?W
  Sensitivity          ?dB
  Weight           4.3kg

CASH BOX
Impedance          8Ω
Frequency Range     ?Hz
Power Capacity       80W
Sensitivity           ?dB
Weight           4.5kg

Fender
Impedance          8Ω
Frequency Range      ?Hz
Power Capacity      100W
Sensitivity          ?dB
Weight           4.5kg

BW 1203  
Impedance          8Ω
Frequency Range   55〜4kHz
Power Capacity     350W
Sensitivity         98.3dB
Weight           7.6kg

●CASH BOX
オープンバックとクローズドバックの2通りのサウンドが選べ、材の厚さなど考えて設計してあり、箱鳴りも良く見た目も良いスピーカーBOXです。


*CASH BOXの使用について
12インチ1発のスピーカーBOXを探し、他のメーカーの物もいろいろ試した結果、音色、箱鳴り、BOXの形状などから、CASH BOXを選択いたしました。

●ギターアンプで最も多く使われている12インチのスピーカーの紹介です。音色を言葉で表現するのは、非常に困難なことですが、参考までにまとめてみました。*スピーカーに個体差はあります。

CELESTION G12 Century
Impedance          8Ω
Frequency Range   80〜5kHz
Power Capacity       80W
Sensitivity        102.0dB
Weight           2.0kg

CELESTION G12M 'Greenback'
Impedance          8Ω
Frequency Range   75〜5kHz
Power Capacity       25W
Sensitivity         97.0dB
Weight           3.6kg

今回22本のスピーカーを試した結果、全体的に各メーカーのサウンドの特徴が良く見えました。アルテックとJBLは、様々なギターアンプに搭載されてもギターとアンプの特性がしっかり出る優れたスピーカーだと感じました。このようなことから根強い人気があるのだと思います。エレクトロボイスは、スピーカーの特徴が強調されるため、様々なギターアンプでもエレクトロヴォイスサウンドが楽しめると思います。ただし個性が強いため、好みは分かれる可能性があります。ジェンセンは今回アルニコの2機種だけでしたが、きらびやかなクリーンで抜けるサウンドはとても気持ちよく、アメリカンサウンドが好みの方にはに良く合いそうな感じを受けました。セレッションは、ジェンセンの明るいサウンドと比較すると少しこもる感じですが、より太くでる音質のため歪み系のアンプに良く合いそうな感じを受けました。比較的種類もありますので、クリアで抜けの良いヴィンテージ30やブルーのようなモデルは、クリーンと歪みの両方を好む方に向いているタイプのスピーカーだと思います。エミネンスは、多くのギターアンプメーカーが、採用していることもあり、サウンドは各メーカーのデザインでいろいろあると思われます。本国では数多くの種類が出ているようです。
また、スピーカーもギターと同様に使い込むと鳴ってくると言うことを感じました。新品のスピーカーは、エッジが硬いので使っていくと馴染んでいき、音が良くなると言われています。オーデイオの世界では、エージングと言ってこのことは広く知られています。ギターサウンドの場合は、キャビネットの箱鳴りも音質に影響していきます。これは、オーディオの世界と大きく違うところです。結論として、ギターを弾き込むと良く鳴ってくる事は認知されていますが、スピーカー及びキャビネットも同じ事が言えると感じました。

今回12インチのスピーカーを紹介いたしましたが、10インチのスピーカーや他のモデルもアップしていく予定です。

JBLの楽器用スピーカーです。1970年代後半の頃のモデルでアルニコマグネット仕様です。オレンジ色のフレームを持つフェンダーのオプションスピーカーとしても有名なD-120Fの後継機種です。D-120Fは、1960年代後半楽器用スピーカーとして発売された銘器です。ビンテージオーディオスピーカーで有名な15インチの傑作D-130を楽器用として改良し(コーン紙が厚くなるなど)開発されたD-130Fの12インチバージョンです。現在では、アルニコマグネット仕様のKシリーズも中古市場ではD120F同様人気のあるモデルとなっています。
サウンドは、ギター本来の音が出つつクリアかつ太く、ワイドレンジで非常にバランスが良くオールマイティな感じです。非常に魅力的なスピーカーです。

ピービーのブラックウィンドウスピーカーです。簡単にリコーンできるアメリカさを感じるユニットです。ウーファー用ですが、再生周波数帯域からJBLの2202Hのようなサウンドを予想しましたが、ギターで使用するには不向きでした。

フェンダー純正スピーカーです。このモデルは外見からエミネンス社製だと思われます。音の太さもありつつ、中低音域が前に出てフェンダーらしい感じです。

CASHBOX純正スピーカーです。現在は、ジェンセンC12K2が搭載されています。このモデルは外見からエミネンス社製と思われます。音抜けなど全体的にバランスが良く扱い易いスピーカーです。
エミネンスは、多くのギターアンプメーカーが、採用しておりアメリカでは有名なメーカーです。アメリカでは種類も豊富です。このモデルは、太さもありつつ柔らかな感じも受け癖の無い扱い易いスピーカーでした
エミネンスの楽器用スピーカーです。許容入力があり、エレクトロヴォイスのEVM-12Lと同等と思われましたが、耳障りな高音域で中低音域もおとなしく、音が前に出ない感じを受けました。
メサブギー仕様のセレッション製スピーカーです。中音域の抜けが良く音の太さもあり、歪み系に良く合うスピーカーです。

新素材ネオジウムを採用したスピーカーです。ネオジウムマグネットにより、驚くほど軽量です。クリアな高音域で音が太く、中低音域まで抜けの良いサウンドです。Vintage30に近いサウンドで若干モダンにした感じを受けます。

セレッションでは有名なモデルでVOXやマーシャルが採用している人気があるモデルです。クリアな高音域で中低音域まで抜けの良いサウンドです。Vintage30に近いサウンドで若干高音域が出る感じを受けます。
セレッションでは人気があるモデルでフェンダーの一部のモデルでも採用されているスピーカーです。クリアな高音域で音が太く、中低音域まで抜けの良いサウンドです。クリーン、歪み共に好まれるタイプのスピーカーです。

セレッション製アルニコスピーカーです。クリアで明るく高音域も綺麗で音が太く、中低音域までバランスの良いスピーカーです。クリーン、歪み共に好まれるタイプのアルニコスピーカーです。

現行のジェンセンスピーカーです。明るく綺麗な高音域と中音域の出方も綺麗でヴィンテージジェンセンを忠実に再現していると感じました。フェンダー系のアンプなどに良くマッチすると思います。
ヴィンテージジェンセンアルニコXスピーカーです。抜けの良い明るく綺麗な中高音域で全体的にバランスの良いヴィンテージサウンドでした。
JBLのミッドウーファー用スピーカーですが、ギターでの使用を試みてみました。サウンドは、高音域が出すぎず太く中音域が良く出て、低音域のこもりも少なく比較的扱いやすい結果が得られました。
JBLのフルレンジアルニコスピーカーです。もともとオーディオ用ですが、ギターアンプに搭載してあるものを見かける事から使用してみました。サウンドは、耳障りな高音域はありませんがシャリシャリする感じで、歪ませた場合は音の細さが感じられて、好みが分かれる結果となりました。*このスピーカーのセンターキャップはオリジナルではありません。
JBLのプロオーディオ用フルレンジアルニコスピーカーです。許容入力、再生周波数帯域の関係からギターでの使用を試みてみました。サウンドは、クリアで低音域から高音域までバランスよく出ましたが、ギター用として使うには細く感じ不向きな結果となりました。まれに、ヴィンテージギターアンプにD-130や2120を搭載しているのを見かける事から、試みてみましたが結果としてオーディオ用のようでした。
K-120の後継機種でフェライトマグネットの採用による強力な磁気回路を持ったモデルです。K-120と比較した場合、マグネットの違いからか音に若干の硬さを感じるものの、クリアかつ太くワイドレンジで非常にバランスの良いオールマイティなスピーカーです。現在中古市場では、アルニコマグネット仕様のKシリーズ同様Eシリーズも人気のあるモデルとなっています。
エレクトロヴォイスの楽器用スピーカーでEVM-12Sのコーンが深いタイプです。ブギーやミュージックマンなどの有名なアンプメーカーに搭載されていた有名なスピーカーです。この他にもEVM-12は、細かい仕様の違いで数種類のモデルがありました。サウンドは、太くクリアな高音域と強く中音域が出る迫力のある感じです。現在は生産終了しておりますが、中古市場で人気があります。
エレクトロヴォイスの楽器用スピーカーでEVM-12Lのコーンが浅いタイプです。このスピーカーは、使い込まれていたため良く鳴っていて音の抜けも良く太くクリアで高音域から中低音域までバランスの良いサウンドでした。新品同様だったアルテックER12Sの硬めな音質に対し、こちらは非常に抜けの良い音質だった為、驚きを感じました。
このスピーカーは珍しくEVM12Sのアルテック版で全く同じ仕様のものです。また、EVM12Lと同じ仕様のER12Lと言うモデルも出ていました。アルテックとエレクトロボイスの会社関係は詳しく解りませんが、アルテックのスピーカーがエレクトロヴォイスブランドになっているのを多く見ることから密接に関係しているようです。
サウンドは、クリアで中音域が強く出る感じを受けます。スピーカーが新品同様だったため音は硬めでしたが、迫力のあるすばらしい音だと感じました。
アルテックの楽器用フルレンジスピーカーです。1970年代中頃のモデルです。この頃、417-8Cは417-8Dに変わります。ブギーなどに搭載され有名ギタリストも愛用していることからとても人気があるスピーカーです。Hシリーズは、ハイパワーバージョンとして出ていました。楽器用スピーカーは、この他にフルレンジ15インチの418とベース用15インチの421、フルレンジ10インチの425がありました。
サウンドは、417-8Cと同じく、とてもクリアかつワイドレンジでバランスの良い締まった感じを受けました。こちらも、417-8C同様魅力的なスピーカーです。
アルテックの楽器用フルレンジスピーカーです。1970年代始めのモデルです。マグネットはアルニコXを使用しています。有名な417-8Hの許容入力が100Wに対し、こちらは75Wです。そのためヴォイスコイルの材質や、保証期間などの違いがありました。サウンドは、クリアでワイドレンジな感じを受けました。*このスピーカーは、リコーンされています。