ギター内部パーツの中で、配線材も音色にかかわりが深いと言われています。ギターとアンプをつなぐシールドケーブルは、シールド効果の違いや、簡単に試せて違いを知ることができるので比較テストなど雑誌などで取り上げられ、シールドの種類で音が変わることは多く認知されておりますが、内部配線材もまったく同じ事が言えるのです。音色、音抜けなどは、配線材の材質やメーカー、製造年代によって様々です。当工房では、様々なヴィンテージ配線材をご用意しておりますので、チェック用のギターで試奏して頂き、お好みの配線材を選ぶことが出来ます。また、ハンダもいろいろご用意しておりますのでお好みの物を選べます。
現行品からヴィンテージまで集めてサウンドチェックをしましたので紹介します。
●Gibson LP Studio
コンデンサのチェックから配線材のチェックまで行なえます。
 
●配線材の紹介
貴重な物から、最近の物までいろいろ集めてサウンドチェックをしました。
音色を言葉で表現するのは、非常に困難なことですが、参考までにまとめてみましたのでご紹介します。
 
ケスター44からマルチコアまで現行からヴィンテージまで、ハンダを集めてみました。ハンダも重要な音の要素の一つになります。比較した結果、良いパーツや線材を使ってもハンダも良質な物を使用しないと良い結果が得られない場合があります。宮田工房ではギターの年代やお客様の求める音質を考慮した上でハンダを選択しております。ハンダにより音質は変わります。詳しくはハンダのページにまとめる予定でおります。
*現在準備中になります。
 
一芯シールドのギブソンなどで使われている配線材です。写真左上から1950年代、1970年代、ビルニール皮膜有り銀メッキ撚り線シールド線、ギブソン純正シールド線になります。ギブソンで使われていた物ではありませんが、1950年代の物は音抜けが良く、70年代の物は抜けは押さえられますが明るい感じです。
 
ぜネラルエレクトリックの1950年代撚り線です。非常に抜けが良くバランスの良いサウンドが魅力的です。輪郭が出てウォームな印象です。ベルデンのワイヤーの音質がより音抜けした感じです。個人的にオーディオのスピーカーケーブルとして使用しています。
写真左は、太さの違いになります。上2本は、18AWG、下4本は、22AWGになります。用途により選択します。
 
●Western Electric ブラックエナメル 
●Western Electric 1960S 20AWG
●Western Electric 1970S 24AWG
●USA製1芯シールドワイヤー
●General Electric 1950S撚り線
ウエスタンエレクトリックの1950年代単線です。非常に抜けが良く高域から低域までしっかりでる線材です。20AWGの太めなワイヤーは、ハムバッカーに良く合うと思います。シングルコイルだと抜けは良いですが少し硬めに感じ、好みが分かれると思います。線材被覆の構造は、銅線→錫メッキ→エナメルコーティング→シルク→クロスになります。非常にコストのかかる製法です。年代により、外観が同じ柄のクロスでも内部の構造が変わります。
●Western Electric 26AWG エナメル
●USA製テフロンワイヤー
ウエスタンエレクトリックの単線です。1960、70年代の物で、抜けが良く高域から低域までしっかりでる線材です。好みに合わせて使用します。ハムバッカーとシングルコイルの両方良く合うと思います。抜けの良さでは1950年代の方が良い感じを受けます。
写真左は、太さと年代の違いになります。上2本は、60年代24AWG、中2本は、50年代20AWG、下2本は60年代20AWGになります。
USA製18AWGテフロンワイヤーです。銀メッキの撚り腺で電気効率も良く非常に丈夫な配線材です。航空機の内部配線にも使用されているものです。音質は高域から低域までストレートに出て硬めです。ハイファイな感じでギターには不向きかもしれません。パキパキな感じになります。
ウエスタンエレクトリックの単線です。非常に抜けが良く高域から低域までしっかりでる線材です。26AWGと細いため4芯のハムバッカーに使用したり、細い線材を使っているとこれで使用します。
写真左は、太さの違いになります。上2本は、20AWG、下3本は、26AWGになります。
結果として、大きく音質の差がでました。全体的に見て、ヴィンテージ配線材は、音の抜けが良く万人に好まれそうな感じがしました。線材の種類や太さによって音色は変化し、好みは分かれるますので慎重な選択が必要だと思います。当工房では、線材の販売しておりませんが、改造は受け付けております。お客様の好みに合った選択ができますのでお気軽のご相談ください。
 
●ハンダの紹介
貴重な物から、最近の物までいろいろ集めてサウンドチェックをしました。
音色を言葉で表現するのは、非常に困難なことですが、参考までにまとめてみましたのでご紹介します。
 
●試奏用ギターの紹介
試奏用ギターは、レスポールモデルをご用意しました。ギターの仕様は、スタンダードなものです。
●ギターの内部配線材&ハンダについて
●Belden PVC Hook-Up Wire
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Belden PVC フックアップワイヤーです。ギターの内部配線材のグレードアップパーツと言う事で楽器店などでよく見かけるワイヤーです。ヴィンテージの線材などと比較した場合、音の抜けなどの差は出てしまいますが現在製造されている物の中ではギターに向いている良い線材だと思います。宮田工房の一般的な配線周りの修理でも使用しております。