●ボディリフィニッシュ、ピックガード製作、その他調整  Gibson Ripper Bass 1970s

リフィニッシュ、ピックガード製作、その他全体調整のご紹介です。塗装は楽器の保護の役割と外観の美しさ等があります。近年では、塗装の厚さにこだわり鏡面仕上げをおこなわない吹きっぱなしの極薄塗装や使用感や経年変化を再現したエイジド仕上げなどいろいろな仕様があります。今回のケースでは、打コンの修正及び、前回リフィニッシュした際のボディコンター部の変形の修正及び仕上げの為おこないました。また、お客様のご希望でピックガードをオリジナルに近づける為製作、交換いたしました。

●その他のリペアファイル

初めに、全体を慎重に細かく調べていきパーツ類を外します。傷、打コンなどチェックします。

慎重にパーツを組み込み、弦を張り各部の調整をして完成です。今回お預かりした、ベースは少々レアなギブソンのリッパーベースになります。メイプルボディとアルダーボディの仕様がありメイプルボディは固いサウンドの印象がありますが、こちらのアルダーボディのモデルは固さが無く抜けの良いサウンドでボディ鳴りもよく、全体的に良い印象を受けました。

前回アンバーでオーダーし色が濃いためやり直しをしてもらったとのことですが色が残っている部分があります。
今回はナチュラルということもあり目立たなくする事は非常に難しいですが、ストラップピン穴を極力目立たなくします。
慎重に塗装を剥していきます。この時のポイントは下地に傷を付けない事です。傷をつけてしまうと消す作業が増えると共に、下地のオ微妙な変形を生んでしまいます。
埋め木を接着して整形します。
ストラップピン穴を目立たなくする為修正します。同じアルダー材を使用しましす。材を埋め込みやすいように整形します。
ピックガードを製作し、コントロールを洗浄後、組み込みに入ります。元々のピックガードも4プライでしたが、黒と白の間隔が違う為今回はギブソン純正に近い材で製作しました。テーパー角なども同じ感じに仕上げます。
生地調整後、下地を塗装します。
スイッチプレートを修正します。
ヘッド部分の塗装の欠け等も修正します。
塗装を剥します。非常に薄い塗膜になり、ボディ材は非常に柔らかいアルダー材になるため慎重に剥しボディの凸凹を修正ます。
ヘッドの修正をして、下地を慎重に調整後、着色をしてトップコートのクリア塗装をして乾燥に入ります。元の色を参考にして再現していきます。

乾燥が終わり仕上げにはいります。塗膜が薄いため手作業で慎重に作業を進めていきます。今回の仕上げは、通常の鏡面仕上げになります。反射した蛍光灯のラインがシャープになるようにり仕上げます。