アメリカ、家族のいる風景
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:サム・シェパード、ジェシカ・ラング、サラ・ポーリー、ティム・ロス、ガブリエル・マン
時間:2h04
ヴィム・ヴェンダースの映画を見始めたのって比較的最近なんですよね。たぶん、多くの人がそうだと思うんですけど、ベルリン・天使の詩から見始めて時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!
、ニックス・ムービー 水上の稲妻
、東京画
、パリ、テキサス
、ハメット
、ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ
、ソウル・オブ・マン
などをちょこちょことDVDで観ているんですが、実際に映画館でヴェンダースの作品を見るのはこのアメリカ、家族のいる風景
が初めてでした。
ストーリーは公式ホームページやアマゾンのレヴューなどにも書いてありますから割愛しますが、個人的には、映画を見終わった後の感覚として、間宮兄弟やかもめ食堂
などに代表されるここ数年の邦画が持っている雰囲気とどこか似たものを感じました。
やたらと感動したり、やたらと落ち込んだりといった不必要に大きな感情の揺れではなく、普段よりもどこか少しだけ暖かくなるような「ホッカイロ系」の暖かさを感じたんです。
この映画には極端に悲観的なシーンや喜びを助長させるようなシーンがなく、シリアスな内容の映画であるにもかかわらず、むしろ、少しコミカルな雰囲気を漂わせている部分も見られます。
そんな、どこか淡々とした演出に誘われるがままに、ユッタラユッタラ観ていると、映画の最後のほうに父と娘が固く抱き合うシーンが用意されています。
それまでずっと分かり合えない親子の関係を見せられてモヤモヤしていたものが、このシーンで一気に暖かな気持ちへと昇華していきます。
「見てよかったな〜」
そんな素直な気持ちを抱いたまま、優しい気持ちで映画館を出ることができる映画でした。