インランド・エンパイア
監督:デヴィッド・リンチ
出演:ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ、ハリー・ディーン・スタントン、ジャスティン・セロー、裕木奈江
時間:3h

 近所のミニシアターでみてきました。
 サックリ結論を言うと、「わからん!!!!」「長い!!!!!」「以上!!!!!!」こんな感じですかね。
 ストーリーは…、っていう感じで書き始めたいんですけど、これ、そもそも、ストーリーあるんですか?
 一応、ニッキーとデヴォンという二人の登場人物が、「暗い明日の空の上で」といういわくつきの映画に出演するっていう部分はしっかり固定されているんですけど、それ以外は、もう、なにがなにやら。
 デヴィッド・リンチワールドという一言で片付けてしまえばそれまでですが、本当に他者の侵入を許さない潔癖なまでに混沌とした世界観が構築されています。
 ネットの書き込みなどを見てみると、「映画と現実が交錯する」なんていうことが書いてあったりしますけど、交錯どころの騒ぎじゃないですよね。
 時系列もバラバラだし、わけのわからんうさぎの一家が出てくるし、ポーランドから難民の女がやってくるし、カウンセラー(?)みたいなデブのおっさんがいるし、途中で上半身裸になる女の人のおっぱいがものすごく綺麗だし、最後の方にチラッと登場する裕木奈江がかわいいし、もう、わけわかりません。
 デヴィッド・リンチの作品て全部をみたわけじゃないですけど、『エレファントマン』『ブルー・ベルベッド』『ストレイト・ストーリ』『インランド・エンパイア』の4作だけをみても、この四つが同じ一人の監督によって作られてるって、ちょっとあり得ない感じがしますよね。
 わからないものに対しては、わかろうとせずに、わからないまま、わからないなりに楽しむというのが、わからないものに対するもっとも失礼のない態度だと思うのですが、本作は、まさしく、そんな「まかせっきり」状態にぴったりの映画です。
 最後まで三時間キッチリ見ると、ものすごく脳がつかれますが、この手の疲労感をデヴィッド・リンチ以外で経験するのはほぼ不可能ですから、金を払ってでも見る価値はありますね。
 映画館で見たときの感覚をDVDでどれほど再現できているのかはわかりませんが、見た直後の疲労感から立ち直ると「またみたいなぁ…、ちょっとDVDでも……」という感覚を抱かせる映画であることはまちがいないですね。

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