イン・ザ・プール
監督:三木聡
出演:松尾スズキ、オダギリジョー、田辺誠一、MAIKO
時間:1h40

 映画公開時に、近所のミニシアターで見てきました。
 客層は、なんとなく美大生っぽいちょっとおしゃれな服装をした若い人たちが多かったですね。
 さて、この映画、勃起持続症の男、プール依存症の男、そして、市川美和子が演じる強迫神経症の女が、精神科医である伊良部の患者として出てくるんですけど、この三人の中でも強迫神経症の女性の気持ち、かなりよくわかりますね。
 生活に困るほどのレベルではないので、医者に行ったことはないですけど、たぶん私も精神科に行ったら軽度の脅迫神経症と診断されるとおもいます。
 外出するときに、鍵を閉めた後にもう一度鍵をあけて家の中に戻り、家中の電気やガス、戸締りなどを点検してしまう、映画の中で描かれるこういう行動を私もたまにやってしまうんですよね。
 登場する人物のキャラクター設定はどれも「濃い」のですが、やはりその中でも主人公(?)である伊良部のキャラクターが一番濃かったですね。
 松尾スズキが演じているっていうことも理由の一つとしてあるんでしょうけど、なんか、この「伊良部」っていうキャラクター、全体的にものすごく強力な「湿気」を放っています。
 それも、純粋に水分としての湿気っていうんじゃなくて、水の中に緩〜く「ガマの油」みたいな特殊な油分が含まれているような、独特のネッチャリ感がある湿気です。
 私はこの作品の原作を読んだことは無いんですけど、原作の「伊良部」もこんな感じなんでしょうか?
 それとも、映画版の「伊良部」は松尾スズキの解釈っていうことなんでしょうかねぇ。
 同じ、三木聡監督の作品としては、私は、本作の『イン・ザ・プール』よりも『ダメジン』の方が圧倒的に好きなんですが、小ネタ好きの人には本作もかなりお勧めできる作品です。

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