お早よう
監督:小津安二郎
出演:佐田啓二、久我美子、笠智衆、三宅邦子、杉村春子
時間:1h34
年齢的なものもあるんですけど、小津安二郎の映画を実際にスクリーンで見たのはこの「お早よう」がはじめてでした。小津安二郎のような昔の時代の映画を上映してくれるところはほとんどないので、近所のミニシアターの努力に心から感謝といった感じです。
この映画、ほのぼの系のコメディーなんですけど、結論から言うと、「結構よかった」です。一昔前のコメディー映画って、一歩間違うと、ぜんぜん笑えない(個人的に、マルクス兄弟とか、チャップリンとか、笑えないんですよねぇ・・・)ことが多々あるんですけど、この映画はそういうこともなくポイントごとにちゃんと笑わせてくれました。
特に笑ったのは、「屁」と「軽石」の取り合わせですね。
この映画の中では、子供達の間ではやっている遊びとして、「おでこを押されたらおならをする」というものが出てくるんですけど、この遊びが上手くなるための方法として提示されるのが「屁をするために軽石を飲む」という方法です。
「実ちゃんうめーなぁ、芋かい?」
「芋だけじゃだめだよ、軽石飲まなきゃ!」
この映画に出てくる子供達の間では、こんな内容の台詞がごく当たり前のものとして、何の前触れもなく語られます。
軽石を飲む。粉にして飲む。屁をするために・・・
これ、ものすごいことだと思う。「屁」と「軽石」を何の違和感もなく調和させるこのシュールな感覚は一体何なんだろう?
「芋だけじゃだめだよ、軽石飲まなきゃ!」
この台詞だけで、映画を見ながら、10分ぐらい思い出し笑いをしてました。
最近は、「軽石」自体が死語になりつつありますけど、「軽石」が秘めているシュールな可能性をこの映画で再認識させていただきました。
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