お遊さま
監督:溝口健二
出演:田中絹代、乙羽信子、堀雄二、他
時間:1h33
近所のミニシアターで見てきました。
以前(といってもかなり前)、テレビで、結婚式場に下見に来たカップルの男とその結婚式場に勤めている女性従業員がお互いに一目ぼれして最終的に男が彼女と別れてその女性従業員と結婚したなんていう話を見ましたが、本作も、ちょっとだけそれに近いところがある三角関係物語です。
慎之介という男がお静という娘と見合いをしたところ、そのお静の付き添いに来ていたお遊さまの方に一目ぼれしてしまい、そこから、慎之介、お静、お遊さまの三人で、お互いに対する思いやりが交錯する三角関係が勃発します。
舞台が京都なので、本作も全編京都弁なのですが、この映画で描いているような状況下での京都弁って強力ですよね。
なんか、一言一言に、表面的な意味以外の色々なものが含まれている雰囲気があるので、登場人物それぞれが話している言葉をどれほど額面どおりに受け取ったらいいのか微妙なところです。
慎之介はお遊さまが好き、お遊さまも慎之介が好き、でも、もともとの見合い相手は妹のお静だし…
だけど、姉としてお遊さまはお静に幸せになってもらいたいし、お静はお静で姉の気持ちを成就させてあげたい…
慎之介は慎之介で、お遊さまが好きだけど、でも、世間に対する建前もあるし、別にお静も嫌いじゃないし…
みたいな、ことですよね。
こうしてそれぞれの心情を並べて書いてみると、やっぱり、ふらふらした態度を取っている慎之介が一番の元凶のような気がしますが、ふらふらするにはふらふらするなりの理由がやっぱりあるんでしょうし、一概に誰がどうという感じでもないですよね。
三角関係になるほどもてないので、こういう状況も経験したことが無いですが、あんまり経験したくないですね。
この手の人間関係のどろどろ感は…
特に、結婚とかが絡んでくると、当事者だけじゃなくて、世間とかいう得体の知れない不思議な存在まで絡んできますからね…
何なんでしょねぇ、結婚って……
結婚してもいい年なのに、結婚していないのですが、こういうのを見るとますます結婚に対して不審の念が…
やっぱり、あれですよ、この作品にしても現実の結婚にしても一番悪いのは「世間」ですよ。
そうです、そうです、そういうことにしましょう。
みんな世間が悪いんです。
じゃあ、そういうことで…
Official Site