海を飛ぶ夢
監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:ハビエル・バルデム、ベレン・ルエダ、ロラ・ドゥエニャス、マベル・リベラ、クララ・セグラ
時間:2h05
公開当初、近所のミニシアターでみてきました。
この映画、確か、筑紫哲也のニュース番組でおすぎが絶賛していたんですよね。
そんなこともあってか、私が観に行った回はかなり客が入っていました。
私が通っているミニシアターも地方における映画文化衰退の影響をもろに食らって何度となく存続の危機に直面しているんですが、そんな地方のミニシアターに、この手の派手さのない重い映画で客が入るっていうのはかなり珍しい現象です。
私はこの映画を見た後に知ったんですけど、本作の主人公であるラモン・サンペドロって実在の人物らしいですね。で、この映画自体も彼の実体験に基づいて製作されたものだそうです。
現代における安楽死(正確には安楽自殺なのかな…)をテーマにした作品なので、さっきも書いたように、映画全体の雰囲気は比較的重いんですが、それでも、ところどころにコミカルなシーンも入っていたりして、重さは感じるけれども湿っぽさや暗さは感じさせない独特な雰囲気を持った映画ですね。
個人的に一番印象に残っているシーンは、安楽死を願っているということで世間に注目されて有名になったラモンのところに、ラモンと同じ障害を持っている神父がやってきて、安楽死を思いとどまるようラモンを説得しようとするシーンです。
このシーンの最後で、ラモンを介護している身内の女性が小理屈を並べる神父に対して「あなたはやかましいわ!!」と言い放つところは胸を打つものがあります。
全編を通じて、基本的にすごくよい映画だったんですが、唯一不満があるとすれば上映時間の長さですね。
2h05ですから、べらぼうに長いというわけではないんですが、上映中なぜか時計を何度も見てしまいました。
決してつまらない映画というわけじゃなかったんですが、なぜなんでしょうね…
話題が本作から大きく離れてしまうんですが、映画の上映時間ってどれぐらいが適当だと思います?
個人的には70分〜120分ぐらいがいい感じだと思うんですよね。
たまに45分〜60分ぐらいの短い作品をみることもあるんですが、ちょっと物足りない感じがしますし、150分以上の作品になると完全に長さを感じてしまいます。
映画について何ごとかが語られるときって、ついつい内容ばかりを問題にしがちで、その映画の時間ってあんまり問題にされませんけど、実はこれ、結構重要ですよね。
ビデオ屋でレンタルするときにも、私はこの上映時間をかなり気にします。
個人的には、ウディ・アレンが自分の監督した映画を80分〜110分ぐらいに統一しているのも偶然じゃないと思っているんですよね。
最近、邦画が勢いを盛り返してきたといわれて久しいですけど、作り手の側にいる人はこの「時間」っていう要素も結構強めに意識して作ってもらいたいですね。
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