バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び
監督:ダニエル・ゲラー、デイナ・ゴールドファイン
出演:アレクサンドラ・ダニロワ、アリシア・マルコワ、イリナ・パロ、他
時間:1h58

 近所のミニシアターで観てきました。
 子供のころ、自宅から歩いて1分かかるかかからないかのところに、自分よりも二つぐらい年上でバレエをやっている女の子が住んでいました。
 すごくきれいでスタイルのいい女の子だったんですが、その子の母親が、なんていうか、こう、「ざ〜ます」感がものすごく強い人で、なんか近寄りがたかったんですよね。
 その女の子には私よりも年下の弟が一人いたんですが、その弟、いつも、白いタイツをはいていたんですよ。
 男の子ですから、タイツなんてはきたくないじゃないですか。
 きっと、母親がはかせてたんでしょうけど、このエピソードだけでも、なんとなくその母親像がわかりますよね。
 そういう母親だったもんで、バレエをやっている女の子、ひいては、バレエそれ自体に対して、なんとなく近寄りがたい印象を持っていたんです。
 実際、それがトラウマになっているってわけじゃないですけど、バレエって実際に上演しているところを生で一度も見たことがないんですよね。
 本作は「バレエ・リュス」というバレエ団の歴史を紐解いていくドキュメンタリーなんですが、私のバレエに関する知識がそんな感じなもので、正直、本作の内容は全くわかりませんでした。
 ロシアで講演することが禁じられてしまったバレエ団の人たちが、ヨーロッパに逃れた後、その新たな地で結成したバレエ団が「バレエ・リュス」らしいんですが、最初から最後まで、終始、そのバレエ団の歴史の解説で、実際にバレエを上演している様子などはまったくといっていいほど出てきません。
 ですから、バレエに関する知識があるか、もしくは、バレエにまつわるアカデミックな領域の話題に興味を持っている人じゃないと、本作は全く楽しめないと思います。
 実際、本作は全体で2時間弱の作品なんですが、私、一時間ほど寝てました。
 バレエ・リュスが隆盛をきわめていた時に現役バリバリの踊り手だったじいさんばあさんたちが、当時の様子を楽しそうに語る様子はみていて実にほほえましいんですが、さすがに「ほほえましさ」だけで2時間はきついですよね…
 もっと、バレエの演目を上演している様子がふんだんに入っていたら、ド素人の私にも楽しめたと思うんですが、ちょっと、本作の作りは「観る人を選ぶ」感じがしましたね。

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