祇園囃子
監督:溝口健二
出演:木暮実千代、若尾文子、河津清三郎
時間:85分

 近所のミニシアターで見てきました。
 いきなり結論ですけど、この映画「よい!!!!」です。
 それも、かなり「よい」です。
 もう、なにがいいって、ベテラン芸妓の「美代春」を演じる木暮実千代ですね。
 この人、本当に「きれい!!!!!」です。
 これくらいの年代の映画って、中には、とんでもないルックスの人が「女優」として出演していることがありますが、この小暮美千代は本当にきれいです。
 「熟女」っていう下世話な感じじゃなくて、いわゆる、「年増」って感じですね。
 なんて表現したらいいんでしょう、いわゆる、こう、中尾彬あたりがあの独特の低い声で、「女はね…、年増がいいんだよ…」とか言うときの、「年増」ですね。
 なんとも言えず艶やかで、付き合いたいですね。
 大変そうですけど…
 さて、この映画、小暮美千代の美しさ以外にも、祇園という町の裏表が鮮やかに描かれていて見所満載の作品なのですが、ただ、これをみて、正直、京都っていう町が若干嫌いになりましたね。
 厳密に言えば、「京都」ではなく「祇園」なのかもしれませんけど、言葉遣いの裏表がすごいんですよ。
 映画全体にわたって、「おおきに」っていう言葉が連発されるんですけど、この「おおきに」が「おおきに」じゃないんですよ。
 普通、「おおきに」っていうと、「ありがとう」の意味だと思うんですけど、劇中の登場人物がしゃべる「おおきに」って「ありがとう」じゃないんですよ。
 ものすごく嫌な感じの「おおきに」もありますし、本当に心からうれしい感じの「おおきに」もあるんです。
 この空気の読み方っていうか、独特のとっつきにくさっていうか、そういうのが、どうも…
 京都の雰囲気って、今でもこんな感じなんですかね?
 もし、そうだとしたら、「京都」って…、敷居が高いですね。
 一度、京女と付き合ってみたいですね。
 どんな感じなんでしょう?

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