ゴッドファーザー
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:マーロン・ブランド、ジェームズ・カーン、ジョン・カザーレ、アル・パチーノ
時間:3h05

 VHSやらDVDやら劇場やら、これまで、何度となく観返した超名作ですが、今回、郊外のシネコンでデジタルリマスター版を劇場上演をするということで、観て来ました(以前も、同じシネコンでデジタルリマスター版を上映してくれて、そのときにも観に行ったんですけどね)。
 ずっと前からみていた作品だったので、本当はもっと早く感想をUPしようと思っていたんですが、これぐらいの作品になると、「何も言えない」っていうのが正直なところなんですよね。
 「まあいいか、この際、気楽に書いちゃって…」という決心というか、諦めが付いたので、今回、感想をUPさせていただきます。
 どうせ、この感想を観る人も少ないでしょうから、備忘録的な意味も込めて…
 さて、以前、テレビで井筒監督が、「若い頃に『ゴッドファーザー』を見ながらカット割の勉強をしようと思い、ノートを取りながら見ていたら、いつの間にやら映画にのめりこんでしまって、映画を終わったときにはただ真っ白なノートがそこにあった」といったような発言をなさっていたのですが、本作『ゴッドファーザー』にはこの「のめりこむ」もしくは「見入る」という表現がぴったりです。
 映画の冒頭、外では華やかなパーティーが繰り広げられる中、小部屋で椅子に座って「友人達」からの「頼み」を聞くマーロン・ブランドがスッと映し出された瞬間、一気に、『ゴッドファーザー』の世界に引き込まれてしまいます。
 映画の内容に関してはこれ以上ないほど有名ですから、いちいちここに書くまでもないでしょう。
 一切の無駄がない完璧なストーリーが、完璧な進行で坦々と進んでいきます。
 「欠点」の定義にもよると思いますが、一本の映画としてみた場合、この『ゴッドファーザー』は間違いなく、欠点のない映画の一本でしょう。
 観ているものを過剰に驚かすようなわざとらしいショッキングな映像も無いのに、劇中、観ている人の内には一定の緊張感があり、あるときにはその緊張感が極限まで張り詰められ、そしてまたあるときには、ゆるやかに解けていく。
 この繰り返しが絶え間なく押し寄せてきて、最後にマイケルが「ドン・コルレオーネ…」と呼ばれてエンドロールが流れたときに「あぁ…、終わったか……」と呆然とする。
 それが『ゴッドファーザー』です。
 こういった超名作系の映画は、あれですよね。
 ずっと、上映をやめなきゃいいんですよね。
 スクリーンを一つしか持たないミニシアターなんかは無理でしょうけど、複数のスクリーンを持っているシネコン系の映画館は、どれか一つのスクリーンは常に『ゴッドファーザー』を流しておかなければならないとか、そういった法律を作ればいいんです。
 もしも、そういう法律ができて、それが施行されたら確実にこの国の芸術的なレベルは上がると思いますよ。

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