カート・コバーン アバウト・ア・サン
監督:AJ・シュナック
語り:カート・コバーン
時間:1h37
近所のミニシアターで見てきました。
以前、同じミニシアターでカート・コバーンを題材にした『ラスト・デイズ』という作品を見ました。
その作品が、ものすごい重い作品だったにもかかわらず、案外おもしろかったので、同じカート・コバーンを題材にしたドキュメンタリーである本作も、ある程度期待して観に行きました。
映画って、実際に映画館に行くと、ものすごく客層の偏ってるときがあるじゃないですか。
アニメ系の作品とかは特にそういった傾向が強くて、映画館前では色とりどりのネルシャツがワサワサしているなんていう状況をたまに経験するのですが、本作はネルシャツ軍団とは違うタイプの人たちがけっこう来てましたね。
やたらと痩せていて激烈に細いパンツをピタッとはいている全身黒づくめの人とか、細くてやたらと長いギターらしき楽器の袋を持った女の人とか、明らかに音楽系の人たちが多かったです。
そんな人たちに囲まれながら、映画を見ていたのですが、この作品は、映画というよりも、ミュージックビデオです。
内容はカート・コバーン本人にインタヴューしたドキュメンタリー作品なんですが、そのインタヴュー、映像が全くなくて音声のみなんです。
ですから、インタヴューアーとカート・コバーン本人のやり取りが、アメリカの風景を映し出した映像をバックにただひたすら流されるという妙な作りの映画になってるんです。
やっぱり、インタヴューっていうからにはインタヴューを受けている人の細かい表情とかも見たいじゃないですか。
たぶん、この映画を見るために集まった音楽好きの人たちもそういうのを楽しみにして集まったと思うんですけど、これだと、不完全燃焼だったんじゃないでしょうか。
私自身は、音楽に全く興味がなく、「ニルバーナって何?」っていうレベルなので、本作を見ていても全く楽しめませんでした。
ていうか、この作りだと、「自分はカート・コバーンの激烈なファンだ!!!!!!!」と自認している人でもあんまり楽しめないんじゃないでしょうか。
個人的には、わざわざ映画にしなくても、インタヴュー音声だけをネット配信すればよかったと思います。
そのほうが変な誤解を与えずに欲しい人にだけピンポイントで届けられたと思うんですよ。
映画っていう表現形式の使い方は自由だと思いますけど、正直、なんか、肩透かしを食らったようで納得がいかない気分のまま映画館を出ました。