消えた天使
監督:アンドリュー・ラウ
出演:リチャード・ギア、クレア・デインズ、アヴリル・ラヴィーン、ケイディー・ストリックランド、レイ・ワイズ
時間:1h45
近所のミニシアターで見てきました。
この作品、私が住んでいる地域ではミニシアターでのみ上映されて、郊外にある大手シネコンでは上映されないのですが、どちらかというと、ミニシアター系というよりは大手シネコン系の作品だと思います。
一応、私が行ったときにはミニシアター側もスクリーンサイズを最大にして上映していたのですが、やっぱり、シネコンの大画面で見たかったですね。
別に、派手なアクションがあるとか、そういうことではないんですが、なんとなく、雰囲気が…
「これは大画面だな…」という感じの作品でしたね。
さて、内容の方ですが、要は、10年ぐらい前にヒットした『セブン』のブラッド・ピットをリチャード・ギアに代えただけです。
性犯罪者の監察官を名が縁続けるうちに、自分の中の闇を自覚し、その衝動を時におさえ、そして時には発散させながら、自分の職務を異常な執念で遂行する主人公が、ある誘拐事件に直面する。主人公は、その誘拐事件に自分が観察を担当している性犯罪者が関与していると確信を抱き、新しく配属された若い監察官見習いと一緒に事件を追うのだが…
大まかに書くとこんな感じのストーリーなのですが、取り立てて、目新しいところもグッと来るところもない月並みな映画でしたね。
サブリミナル的な画面効果をやたらと多用するのですが、それも、もう見慣れた感じで別に普通な感じです。
一応、ラストシーンが一番の見所なんでしょうけど、これも基本構造は『セブン』と一緒ですからね…
まぁ、最終的な結末には多少の変化はありますが、それでも、ねぇ…
唯一「オッ!!」と思ったのは、アメリカの保護監察局が性犯罪防止のために公開している「性犯罪者の住所と氏名のリスト」がかえって凶悪な性犯罪を助長しているという点ですね。
普通に考えると、「性犯罪者がどこにいるかわかって防止策としていいじゃないか」と思うんですが、この映画の中では、性犯罪者たちが自分達の情報が公開されているサイトを、ある種の「出会い系サイト」のように使って、性犯罪者どうしの仲間集団を作り上げちゃうんですよ。
これは、正直、盲点だと思いました。
もちろん、そういった性犯罪系のことに関して詳しい人にしてみればこういうことは当たり前のことなのかもしれないんですけど、我々素人にとっては、ちょっと見落としている点ですよね。
確かに、同じような趣味志向を持っていて、尚且つその趣味思考に対する欲望が自分と同じぐらい強い人たちの情報がまとめて公開しているわけですから、ある種の出会い系サイトとして十分に機能しますよね。
仲間を探す→仲間を見つける→仲間を集める→集団で犯行
簡単な図式ですけど、一番最初の「仲間を探す」という部分を強力に手助けするサービスを、性犯罪を防止する側が積極的に公開してるわけです。
あらゆる情報はその使い方によって良くも悪くもなる。
「なるほどねぇ〜」と納得した瞬間でした。
でも、そうはいっても映画としてのできはいまいち。
レンタルで見れば十分。その程度ですね。