コマンダンテ COMANDANTE
監督:オリヴァー・ストーン
出演:フィデル・カストロ、オリヴァー・ストーン
時間:1h40
近所のミニシアターで見てきました。
冒頭でいきなりこんなことを言ったらなんですが、この映画の内容に関する詳しい記述はwikipediaにものすごく詳しく書いてあるので、私がとやかく言うよりもwikipedia内の『コマンダンテ』の項目を見てもらったほうがいいですね。
ただ、この映画にはデータ的な情報には決してあらわれることのない、実際に見た人が実際に体感するしかない独自の魅力があるんです。
その魅力とは、ずばり、本作の監督でもありインタヴューアーでもあるオリヴァー・ストーンの「悪人面」です。
これねぇ、ひどいですよ。
カストロのインタヴューですから、当然、カメラはカストロ中心に撮っているので横で色々聞いているオリヴァー・ストーンはたまにチラッチラッと映りこむだけなんですが、その悪人面たるや、あまりにもインパクトが強すぎてメインのカストロがかすんでしまうほどです。
第二次加山ブームが来たときの加山雄三を思い出していただけるとわかりやすいと思うんですが、なんか、もう、顔中脂ぎってテッカテカな上に、理由がわからない日焼けをしていて、堅気の雰囲気が皆無なんです。
もちろん、「映画監督が堅気の商売か?」ということになったら、本当に堅気の商売をしている役所の印鑑証明などの人たちから文句が出そうですが、「映画監督」という商売を差し引いたとしても本作のオリヴァー・ストーンは濃すぎます。
悪いスーパーマリオとでも言えばいいのでしょうか。
赤茶けた日焼け顔にテカテカの油をみなぎらせ、口元には大振りな髭、派手なアロハシャツ風のシャツの胸元からは「これでもか」というほどに黒々とした胸毛がのぞいています。
目も終始笑うことなく節目がちに相手をにらみつけ、ときどき愛想笑いのようなイヤらしい薄笑いが口角を持ち上げています。
社会派監督というポジションの人らしいですが、映画監督という観点から社会を見つめ続けると、こういうキャラクターになってしまうのでしょうか…
もっと穏やかでトゥルッとした顔つきの社会派監督もきっといると思うんですけど…
う〜〜ん…
結局、終始、オリヴァー・ストーンの悪人顔にひきつけられてしまった作品でした。