マスター・アンド・コマンダー
監督:ピーター・ウィアー
出演:ラッセル・クロウ、ポール・ベタニー、ビリー・ボイド
時間:2h19
数年前、近所のレンタルビデオ屋に行ったときに、この『マスター・アンド・コマンダー』のDVDがものすごく隅っこの方にポツンと二枚だけ置かれているのを見つけたんです。
しかも、二枚とも誰にも借りられていなくて、完全フリーの状態で…
なんとなく、興味を引く雰囲気を感じたので、それとなく手にとって見たんですが、なんか、解説文とかジャケットの写真とかをみても明らかに「面白そう」なんですよ。
「これ…、いけるんじゃ……ないの?」
やっぱり、お金を出して借りるわけですから、できることならつまんない作品は避けたいじゃないですか。
ですから、ちょっと、おっかなびっくりな感じだったんですけど、ジャケ買いならぬジャケ借りをして、自宅でじっくり見てみたんです。
そしたら、「メチャメチャおもしろい!!!!」じゃないですか。
後々、ネットで調べてわかったんですけど、この作品て、アメリカでは2003年のアカデミー賞にノミネートされてるぐらいですから、ある程度の評価を得ているようなんです。
でも、それに対して、ちょっと日本での評価が低すぎるような気がします。
実際、私がこの映画のDVDを借りたレンタルビデオ屋でも、この作品は「レンタル中」のラベルが張られているのを見たことがありません。
いつでも、貸し出しOKです。
何でなんでしょう?
海洋アクションものとしてみてもすごく質が高いし、人間ドラマとしてみてもかなり楽しめる作品だと思うんですけど…
こういう作品が借りられずに『ザ・リーグ・オブ・レジェンド』なんかに『レンタル中』の札がゴッソリかかってるのを見ると、「なんなんだ?」と思うときがあります。
主演のラッセル・クロウの魅力が思いっきり出ている作品ですから、ラッセル・クロウだけでもかなり見ごたえがあると思いますが、個人的に一番印象に残ったのは、一人の若い士官候補生が、自らのミスで部下を死なせてしまったという罪の意識に苛まれて船から身を投げて自殺する場面です。
この自殺には当事者の罪の意識だけでなく、船乗りに特有の因習なども絡んでいて、戦艦という非日常的な状況下における人間の真理が巧みに表現されているシーンだと思います。
個々人の趣味志向ですから、世間的な評価は多様だと思うんですけど、こういう映画はもっと広く評価されるべきなんじゃないでしょうか。
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