燃えよドラゴン
監督:ロバート・クローズ
出演:ブルース・リー、ジョン・サクソン、アーナ・カプリ
時間:1h43

 この映画が日本で公開されたときには、私はまだ生まれていなかったので、当然のことながら、この映画はDVDで見ました。
 しかも、見たのが結構遅かったんですよ。いつぐらいでしたかねぇ。確か、もう、大学生とかになってから見たような気がしますね。むちゃくちゃ有名な映画ですし、多分、金曜ロードショーとか、今はもう終了したゴールデン洋画劇場とかでも何度となくやってたんじゃないかと思うんですけど、なぜか、見てなかったんですよね。
 で、実際に、この映画を見て思ったことなんですが、「ブルース・リーがかわいそう」っていうのが率直な感想ですね。
 もちろん、この「かわいそう」っていうのは、この映画の中でのブルース・リーの扱いがひどいとかそういうことでは決してありません。むしろ、この映画の中のブルース・リーは、私のようにブルース・リーのリアルタイムではない世代から見ても、本当にカッコイイと思いましたし、あの体の切れはシュワルツェネッガーやらスタローンやらジェット・リーやら、古今東西アクション俳優はたくさんいますが、間違いなくナンバーワンだと思います。
 では、何がかわいそうなのか?
 それは、ブルース・リーがちょっとあまりにも色々なところで「いじられすぎ」なところです。
 一昔前なら竹中直人、最近ではペナルティワッキーなどがその代表格だと思うんですけど、ブルース・リーって、とにかくムチャクチャ物まねされてきたじゃないですか。もう、それこそ、物まねによって、手垢がつくほどいじり倒されてきたので、我々世代がブルース・リーをみると、どうしてもその物真似をしている芸能人達の顔が浮かんできてしまうんですよ。
 特に、敵を倒したあと、倒れた相手を踏みつけながら顔のアップでプルプルと震えるシーンなんかは、もう何度となくテレビでそのシーンの物まねを見てきたので、本来であれば、すごくかっこいいシーンであるはずなのに、ちょっと笑えてくるんですよ。
 普通は、どんな役柄をやるにしろ、俳優のように画面の中で仕事をする人たちっていうのは、知名度が上がるに越したことはないような気がするんですよ。
 でも、このブルース・リーの場合、確かに知名度は上がりましたけど、そのあがり方が物真似メインだったせいか、知名度が上がることがむしろマイナスに働いてしまっているような気がするんですよね。
 この『燃えよドラゴン』、アクション映画としての完成度は本当に高いですし、ブルース・リーもかっこいいんですけど、どうしても「ちょっと笑えてくる」っていうこの点だけが残念ですね。
 でも、これは、もう、仕方のないことですよね…。
 あれだけ、物真似されちゃったら…ねぇ……。

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