2001年宇宙の旅
監督:スタンリー・キューブリック
出演:キア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ダグラス・レイン
時間:2h29
郊外のシネコンで見てきました。
私がチョクチョク行っているシネコンはユナイテッド・シネマの系列なのですが、そのユナイテッド・シネマがこの秋(2007年)に企画した「絶対に見逃すな!!普及の名作セレクション」の中に、本作、『2001年宇宙の旅』が入っていました。
要は、デジタルリマスター化された往年の名作を週代わりで上映するということなんですが、世代的に、往年の名作といわれる古い作品はどうしてもDVDやVHSで見ている世代なので、この手の企画はありがたいですね。
で、早速観てきたわけですが、やっぱり、時代がたってもいいものはいいですよね。
『2001年宇宙の旅』を最初に見たのはたぶん、高校生ぐらいのときだったと思います。
その後、ビデオ屋でレンタルしたり、DVDを買ったりして、何かにつけてみているのですが、やっぱり、その時々でそれなりにおもしろく見れますから、やっぱり名作だと思いますね。
この手の作品て、見た後、明確に「わかった!!!!!」って言える作品じゃないじゃないですか。
「なんかすごいけど…、すごいね……」みたいな感じで、はっきりした結論は出ないですよね。
でも、それにもかかわらず、何かと機会があるたびに見直して、そのたびごとにそれ相応の衝撃を受けて、みた後には満足感を十分すぎるほど味わえるわけですからやっぱりすごいですよ。
同じ上映回にいた、ちょっとチャラチャラしていてこの手の作品には縁がない感じの女子大生っぽい人たちも、帰り際、「すごかったね…」って言ってましたから、本当にいいものは誰がみてもわかるものなのでしょう。
言われてみたいものですよね、「すごかったね…」って……
さて、内容に関してですけど、これはね……
何通りにも解釈できるでしょうし、そういった「多様な解釈を許すところが名作たるゆえん」みたいな部分もありますから、なんともねぇ…
それに、単純にGoogleに「2001年宇宙の旅」って入れて検索したら、それこそ、腐るほど色んな意見が見れますからね。いまさら、私なんかがしゃしゃり出てって何か言うなんていう必要はないんでしょうけど、まぁ、ちょこっと言います。
私が見た感じですけど、やっぱり、テーマは「神」なのかなぁという感じがしますね。
それも、「進化」っていう部分で、人間と神とを結び付けているというか…
最近、インテリジェントデザインなんていう怪しげな考え方がアメリカを中心に広がっているらしいですが、「神が人を…」という点では、本作も似たようなテーマ性を帯びている感じはしますね。
もちろん、安易にインテリジェントデザインなんかとこの映画を結びつけると、「お前なに言ってんだ!!!!!」とお叱りを受けそうですが、モノリスの解釈しだいでは、ちょっとそれっぽい雰囲気をこの映画に見て取ることはできると思うんですよね。
猿から人へ、そして、人からスターチャイルドへという個々の進化の段階ごとに、モノリスという仕方で人間を超越した存在が関与してくるといった感じですかね。
そして、そういう風に考えると、映画のラストでボーマン船長が経験した不可思議な光の洪水は、木星周辺での巨大モノリスとの接触によって生じた、進化の過程でのある種の神秘体験のようなモノと考えられますよね。
完全に物理的な領域でのみ「進化論」を支持する人達(わたしもそうですが)にとっては、進化の過程がどのようになっているのかという点が大きな問題だと思いますが、本作は、「モノリス」という超越的な存在を介入させることで、その「過程」を説明したものと考えられると思います。
結局、形而上学なのかなぁと……
この映画が難解である原因は、その独特の表現方法もさることながら、人間の「進化」という現象を、物理的な世界を越えたメタな領域を用いて説明しようとしている点にあると思います。
映画という媒体を使って、形而上学をやってみた。
そんな感じですかね。
もっとも、その見るときによって、色々な感覚を抱かせてくれる作品ですから、また次にみるときには全然違う感想を持つかもしれませんけどね……
いずれにせよ、大名作であることには違いないので、DVDの再販やデジタルリマスター版の再公開なども含めて広く多くの人にみてもらいたい作品ですね。
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