恋愛睡眠のすすめ
監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、シャルロット・ゲンズブール、ミウ=ミウ、アラン・シャバ、エマ・ドゥ・コーヌ
時間:1h46

 近所のミニシアターで見てきました。
 このミニシアターでは、本作『恋愛睡眠のすすめ』を3週に渡って上映するので、ミニシアター的にはかなりお勧めの作品ということなのでしょう。
 実際、ミニシアター側のプッシュ具合に見合うぐらいの集客人数もあるようですし、比較的小さい作品のわりに、全国各地のミニシアターで上映されるみたいなので、全体的に人気の高い作品なのでしょう。
 ただ、世間一般に人気があるからといって、実際にそれを見て面白いと思うかどうかは別問題ですよね。
 私の個人的な感想ですけど、正直、いまいちでした。
 ストーリーの本筋としては、「子供の頃から夢と現実の区別がつかない青年が引っ越してきた隣人に恋をする」というものなのですが、どうも、この、なんていうんですか、話のもって行き方というか主人公のキャラクターというか、そういったあたりにいまいち乗りきれません。
 ていうか、この主人公、ただの危ない人なんじゃないですか…
 現実の恋愛は上手く行かないから、せめて夢の中だけでも…、みたいなことなんですけど、それって、ねぇ…、どうなんでしょう。
 以前(といってもかなり前)、テレビ朝日系列の『トゥナイト2』(ずいぶん前に終わりましたよね)という深夜番組で「アニメのキャラクターにしか勃起しない男達」見たいな特集を組んでたんですよ。
 今でいうところのAボーイの走りみたいな、いわゆる、「オタク」と呼ばれている人達が、微少女系のアニメや漫画ばかりを「オカズ」にしていたものだから、実写のAVや現実の女の人では「勃たなく」なってしまったという、いかにも妖しげなホントかウソかすらどうでもいいような「theトゥナイト」みたいな話だったんですけど、本作の主人公からは、この『トゥナイト』の特集に登場する人達と同じようなにおいが感じられます。
 夢っていうバーチャルで満足できちゃうんだったら、それで、いいんじゃねぇの?みたいな…
 劇中、すごくいろいろなことが起こりますし、主人公が見る夢も実に様々なんですけど、結局、帰るところは「夢で満足するなら、それで…」みたいなことになっちゃうような気がしません?
 確かに、本作の主人公、現実での恋愛にはことごとく失敗しますし、それが原因で悩んだりもするわけですけど、主人公のキャラクター設定が「夢と現実の区別がつかない奇行人間」ですから、当然というか、なんというか、共感もできなければ感情移入もできないんですよね。
 結局、変わり者のありさまを100分強見せられたという感じで終わってしまいました。
 でも、世の中の全てが、夢というバーチャルで事足りるならそれはそれですごく平和なんでしょうね…

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