老人と海/ヘミングウェイ・ポートレイト
監督:アレクサンドル・ペトロフ
出演:アニメーション
時間:21m
近所のミニシアターで見てきました。
1999年にロシアで公開された作品らしいです。
本作は、アニメといっても日本で我々がふだん見ているアニメとは違って、通常の絵画(油絵)をガラス板の上に書くことで完成させている作品です。
21分と非常に短い作品ですが、作者(監督)のアレクサンドル・ペトロフはこのガラス板に書く油絵を4年間かけて29000枚描いたそうです。
一日あたり20枚弱ですから、考えただけでもとんでもない作業です。
しかし、その甲斐あって、本作は普段アニメを見慣れている我々が見ても、思わず「オッ!!」と思うような高いクオリティーを持っています。
すごく単純なことなんですけど、やっぱり、「絵が動く」っていうことの感動って大きいんですよ。
我々は普段から、テレビやらインターネットやら映画やらアニメやらで動く画像には散々慣れているのですが、本作のような油絵調の絵柄、言い換えるならば、普段我々が動かない絵画として認識している表現形式が、映像として生き生きと動いているところを見せ付けられると単純にひきつけられるものがあります。
ストーリーはヘミングウェイの『老人と海』そのままですからいまさら書くこともありませんが、ストーリーという要素を除外して、単純に「動く映像」としてただボンヤリと画面を眺めているだけでも本作は十分に楽しめます。
すごく新しい表現形式だとは思いませんが、今まで見たことがないというのは事実ですし、クオリティーも高いので、もしもみる機会があればぜひ一度見ていただきたい作品です。
ていうか、この映画、日本ではどれぐらい公開されるんでしょうか?
公式サイトが見つからなかったのですが、こういう作品こそ全国的に上映して欲しいですよね。
上映時間が短いので、なかなかシネコンあたりではスケジュールに乗りにくいでしょうけど、こういうときこそミニシアター系の映画館にがんばってもらって、広く作品に触れる機会を作ってもらいたいですね。
あっ、でも、アマゾンで検索したら、DVDは発売されているみたいです。
これは、買っても損はないんじゃないでしょうか。
それと、同じアレクサンドル・ペトロフ監督が、本作『老人と海』と同じ手法で作った『春の目覚め』という作品もDVD見ることができるようです。
こちらの作品、私はまだ見ていないのですが、かなり興味を引かれるものがあります。
近所のミニシアターで上映するかなぁ…?
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