300
監督:ザック・スナイダー
出演: ジェラルド・バトラー、レナ・ヘディー、デイビッド・ウェナム、ドミニク・ウェスト、ビンセント・リーガン
時間:1h57

 郊外のシネコンで見てきました。
 この作品、ポスターがこれですからね。
 明らかに「バカ」な雰囲気が漂っています。
 高校の世界史でやったテルモピレーの戦いをモチーフにした作品なんですけど、劇中に登場する男連中はほぼ全編にわたって全て「半裸」ですし、ところどころでその半裸でマッチョな男達が「ハウッ!!!ハウッ!!!ハウッ!!!」と雄たけびを上げます。
 もう、どこからどう見ても「偏差値2」です。
 バカ映画といっても、北野武の『監督バンザイ』や『みーんなやってるか』は、頭のいい人が「ちょっと、馬鹿なことやってみたんだよねぇ」という感じの映画ですが、本作『300』はナチュラルな「バカ」です。
 特に、主人公のレオニダス王が月明かりに全裸でたたずんでいるシーンは映画館で笑いをこらえるのに必死でした。
 製作者側の意図は恐らく違うのでしょうけど、あんなモン、笑わせようとして作ってるとしか思えないですよね。
 敵の投げた斧に味方の首が切られて吹っ飛ぶシーンなんかもすごく生々しい描写なんですけど、どこかコミカルで間が抜けていて笑けてくるんですよ。
 これほど頭の悪いシーンが連発する映画を見たのは久しぶりです。
 歴史モノの映画でこれほど笑えるとは思ってもみませんでした。
 ただ、この映画、我々日本人が見ている分にはただのバカ映画ですけど、国が変わればこの映画に政治的な意味合いを強く読み込むところもあるみたいですね。
 確かに、作品の背景自体が専制政治を敷くアジアの強国ペルシアを民主国家のスパルタが撃退するというものですし、劇中にも、ところどころに「自由のために戦う!!!」とかいう台詞があります。
 さらに、極めつけはラストシーンの台詞ですね。これが「神秘主義と専制政治から世界を開放するんだ!!!!!!!!」ですから、今のアメリカの状況とこの映画で描かれているスパルタの人たちを重ね合わせてみることも十分に可能でしょうね。
 実際、こういった劇中の台詞を問題視してイラン(?)などの国では上映禁止の措置を取ったそうです。
 あれだけ馬鹿な描写を連続させているぐらいですから、製作側に政治的な意図があったかどうかは定かではありませんし、多分、それほど意識せずに作ったんじゃないかと思うんですけど、それでも、見る人が見ればそういう風に見れる作品だということも事実です。
 馬鹿な映像に隠された政治的な意図を読み込むのも自由ですけど、個人的にはただのバカ映画としてみたほうが楽しめると思うんですけどね…
 それと、余談ですけど、この映画に出てくるペルシア国王役の俳優さん、あれは、CGですか?
 それとも、ちゃんとした生身の役者さんがやってるんですか。
 なんか、ありえないぐらい均整の取れた身体で、その上、瞳が不自然にきれいなんですけど、あれはCG処理ですよね。
 もしくは、あの俳優さん自体が存在しないフルCGかそのどちらかですよね。
 なんか、人間離れした雰囲気でしたけど、あの人はいったい…

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