サン・ジャックへの道
監督:コリーヌ・セロー
出演:ミュリエル・ロバン、アルチュス・ドゥ・パンゲルン、ジャン=ピエール・ダルッサン
時間:1h48

 近所のミニシアターで見てきました。
 大々的に宣伝されていたわけでもないですし、上映時間も17時前ぐらい上映開始という中途半端な時間だったにもかかわらず、思いのほかお客さんが入っていました。
 30人ぐらいいましたかね。私がよく行っているミニシアターで、これぐらいの作品だと通常は一回の上演で15人は確実に割っているんですが、それを思うと本作の客の入りは成功の部類と見てもいいでしょう。
 さて、この映画、死んだ母親の遺産を受け取るために遺言に従って聖地サン・ジャックまで徒歩で歩くことになった仲の悪い兄弟が、同行の人たちとのふれあいの中でしだいに兄弟の絆を取り戻していくというストーリーです。
 要するに、「フランス版お遍路さんムービー」ということなのですが、本作はそんなゆったりしたストーリーとは対照的に、ものすごいテンポで進行していきます。
 映画を見る前に、なんとなくそのストーリー的に映画全体の流れもゆったりとした『ストレートストーリー』のような仕上がりを予想していたのですが、この映画はどちらかというと『インディー・ジョーンズ』系のジェットコースタームービーのようなペースで進行します。
 これを「テンポのよさ」とみるか「せわしない」とみるかはその人しだいだと思いますが、私個人としてはもうちょっとゆったりしたペースで見せてくれてもよかったように思います。
 それと、この映画、劇中に主人公となる三人意外にもすごくたくさんの登場人物が出てくるんですが、なんか、どの人もみんな印象が薄いんですよね。
 だいたい一人一イベントぐらいの割合で見せ場があるんですけど、どれもこれもなんとなく緩いというかピリッとしないというか、「なんとなく」の雰囲気のまま終わってしまいました。
 すごくおもしろくなりそうな作品なんですけど、全体的に中途半端なまま終わってしまったという感じです。
 DVDも発売されるみたいですが、あんまり購買意欲が湧きませんね。

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