さよなら、さよならハリウッド
監督:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレン、 ティア・レオーニ、 トリート・ウィリアムズ、 マーク・ライデル、 デブラ・メッシング
時間:113分
何年ぐらい前でしたかねぇ、近所のミニシアターで観ました。
ウディ・アレンの映画は好きで、ちょくちょく観てるんですが、スクリーンで見たのはこの映画が初めてです。
個人的に、ウディ・アレン系の映画は映画館で観てもDVDでみても楽しさはあんまり変わらないと思っていたのですが、やっぱり、映画館で見ると違いますよね。
一体感ていうわけじゃないですけど、やっぱり、部屋で読書感覚でDVDを観ているのとは違った雰囲気があっていいですよね。
さて、映画の内容ですけど、正直、ウディ・アレンの作品の中ではあんまり好きな方ではないです。
よく、ロマンスグレーなんていうことをいいますけど、本作のウディ・アレンはもうロマンスグレーのレベルを超えちゃってますね。
なんていうか、もう、「おじいちゃん」です。
恋愛がどうこうっていうより、なんか、老人介護のような雰囲気があります。
一昔前はアカデミー賞も受賞して超一流の待遇を受けていたのに、変人ぶりと仕事に対するこだわり方が原因で今ではすっかり落ちぶれてしまった老監督が主人公という設定は、ウディ・アレン自身が自分のことを皮肉っているような感じがしてすごく好きなんですが、全体的なパワーダウンは否めないですね。
本作の後にウディ・アレンが出演者として登場しない『僕のニューヨークライフ』や『マッチポイント』などの作品が作られましたが、これらの作品の方が圧倒的におもしろかったですからね。
そういった意味では、監督としてのウディ・アレンの力は衰えていませんが、俳優としての力は間違いなく落ちています。
確かに、この映画の中にも、「ニューヨークは灰色の町だからこの映画は白黒で撮りたい」とか「ここ数年映画を作ってもハズレばかりでヒット作がない」といった映画の節々で言われる台詞などには、ウディ・アレンのファンであれば「うんうん」と頷いてしまうような皮肉たっぷりの要素が散りばめられているのですが、それでもやはり何となく物足りないんですよ。
昔の作品であれば、ウディ・アレンの俳優としての力で押し切れていたところが、本作ではいまいち押し切れてないんです。
それに、ストーリーにもまとまりがないです。
特にあのラストは、好きな方もいるかとは思うんですが、私としては、なんだか無理やりハッピーエンドに持ってった感じがしてちょっと乗り切れないですね。
全体的にもうちょっと何かグッとくるものが欲しかったです。この映画は数年ぶりの新作でしたから、ファンとしては期待が凄く大きかっただけにちょっと残念でした。
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