スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー

監督:ロイ・アンダーソン
出演:アン・ソフィ・シリーン、ロルフ・ソールマン、バーティル・ノルストレム
時間:1h54

 近所のミニシアターで観てきました。
 本作は、監督のロイ・アンダーソンが26歳の時(1969年)に製作し、母国のスウェーデンで大ヒットした作品だそうです。
 私の生まれる10年前の作品なのでかなり古い作品なんですが、近所のミニシアターが本作の監督であるロイ・アンダーソン監督の最新作『愛おしき隣人』の日本公開を記念して、本作をリバイバル上映してくれました。
 こういった古い映画を劇場で観るという機会は、地方都市に住んでいるとなかなかないので、ミニシアターの方々のご尽力に心から感謝いたします。
 しかし、感謝は感謝として、映画の内容に関してなんですが、本作ははっきりいってダメですね。
 まぁ、映画の感想は人それぞれなので、本作を絶賛する人もいるんでしょうし、実際に、ネットでの評価は悪くないようなんですが、少なくとも私はダメでしたね。
 やっぱり、何が悪いって、キャスティングが悪すぎますよね。
 タイトルを見ても分かるように、本作は完全にラブストーリーなんですよ。
 しかも、中年と熟女を主人公にした「やけぼっくいに火がついた」系の作品ではなく、十代前半の男女がおりなす青春系ラブストーリーなんですね。
 当然、こちらとしては、若くてきれいな俳優さんたちがたくさん登場する物語を想像するじゃないですか。
 ところが、本作はそんな観る側の期待を思いっきり裏切ってくれます。
 映画の撮影中、誰か監督に対して「あの、本当に、この出演者でよかったでしょうか…」と真剣に聞くスタッフはいなかったのでしょうか。
 もう、本当に、スクリーンのどこをどう見渡してもブスと不細工の吹き溜まりみたいな影像が延々と続くんです。
 まず、主役の男の子が完全に『猿の惑星』ですし、ヒロイン役の女の子も本作の中ではいくらかましではあるものの、「女優」という規準からすればぎりぎりアウトでしょう…
 主人公の友人として登場するそれ以外の俳優も、本当に、そこら辺を歩いている素人以下のルックスですし、こんな、平均点以下の連中がどんなラブストーリーを繰り広げようとも、観ているこちら側は全くドキドキしません。
 むしろ、そんなギリギリアウトのルックスの人たちが、ものすごくクサイ台詞を普通に語っているところを観ると、ドキドキどころか逆に笑えてしまいます。
 映画史に残るような絶世の美女を使えとはいわないですけど、やっぱり、映画でラブストーリーを観ているわけですから、それなりに美男美女と思えるような人たちが恋に悩む姿を見たいじゃないですか。
 それなのに、114分間終始『猿の惑星』をみせられて、コントじゃないと言い張る神経がすごいですよね。
 また、ストーリーの方も無駄に嫌味な感じがして、観ていて気分が悪くなります。
 結局、これって、性格の悪い人だけで構成された二組の家族がいて、両家の息子と娘が恋に落ちるんだけれども、それがきっかけで二つの家族がドンドン険悪な雰囲気になっていくっていうだけの話ですよね。
 青春ものの恋愛映画に特有の「甘酸っぱさ」とか「キュンキュン感」なんて一切ありません。
 ただひたすらに大人同士の嫌味な会話と、猿の惑星の恋愛模様が繰り返し繰り返し映し出されるだけです。
 色々な恋愛映画を観ましたけど、これは、ダメでしょうねぇ…

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