ぜんぶ、フィデルのせい
監督:ジュリー・ガヴラス
出演:ニナ・ケルヴェル、ジュリー・ドパルデュー、ステファノ・アコルシ、バンジャマン・フイエ
時間:1h39
近所のミニシアターでみてきました。
弁護士の父、雑誌記者の母、元気な弟に囲まれて裕福な生活をしていたアンナですが、ある日、父親の弟がスペインで反政府運動に加担した罪で逮捕されたことをきっかけに、両親が共産主義に傾倒し始め、それ以来、アンナの生活はドンドンおかしなものになっていきます。これまでの庭付き一戸建てから小さなアパートに引っ越し、両親の服装もヒッピー風に変化、家には髭面の男達が出入りし、お気に入りのミッキーマウスも「こいつはファシストだ」というわけのわからない理由で取り上げられてしまいます。そんな家庭環境のなかでもアンナはたくましく生きていきますが…
大まかに書くとこんな感じのストーリーです。
共産主義に傾倒する人々の生活を子供目線で描いた作品ですから、ポスターや予告編から受ける印象と違って思いのほかシリアスなつくりになってますね。
共産主義とかそういう思想的なことに関して、私はまったくの無知ですし、思想信条は個人の自由だと思いますから、ネットという公共の場で劇中に描かれるそれらの話題については特に触れません。
でも、なんていうんですか…、地震などの天災でも政治的な抑圧でも何でもいいんですが、世界のどこかで何か不幸な出来事が起こったときに、その不幸な出来事によって最も大きな被害を受けて苦しんでいる人たちと同じ苦しみを自分が味わっていないということに対してものすごく罪悪感を抱くタイプの人っているじゃないですか。
「海の向こうのこの人たちはこんなに苦しんでいるのに私はこんなに豊かな生活をして…」みたないことです。
考え方は人それぞれですけど、この手の考え方って、私はあんまり好きじゃないですね。
正攻法で稼いだお金で豊かな暮らしをすることは悪いことではないですし、海の向こうの苦しんでいる人たちも、海の向こうの豊かな人たちを妬むことはないと思うんですよね。
まぁ、人それぞれですけど……
ところで、話は思いっきりそれますが、この映画の中に主人公のアンナが「トマトの皮は嫌い!取って!!」というシーンがあるんです。
よく、テレビで料理番組をみていても、「トマトを湯向きして…」みたいなことをやってますけど、トマトの皮って気になりますか?
トマトは大好きなので、私のトマトの年間消費量はイタリア人並みなんですが、「皮」って気にしたことないんですよね。
確かに、生のトマトをカレーに入れて煮込んだりすると、食べるときにクリクリと丸まったトマトの皮が出てくることがありますけど、別に気にせず普通に食べますし、食べたら食べたで別にどうってこともないですよね。
もちろん、皮がついているとちょっと食感の悪くなる料理もあるんでしょうけど、よほど繊細な料理でない限りは、あの「皮」が気になるっていう感覚は私にはわからないですね。