図鑑に載ってない虫
監督:三木聡
出演:伊勢谷友介、松尾スズキ、菊地凛子、岩松了、ふせえり、水野美紀、片桐はいり、他
時間:1h43

 近所のミニシアターで見てきました。
 平日の夕方に見たのですが、客がわたし一人を除いて、なぜか全員女性でした。
 なかでも、妙に安っぽい小物を全身に散りばめた、デビュー当時の篠原ともえ見たいな格好をしたおばちゃん二人組みが強いインパクトを放っていました。
 さて、映画の内容ですが、同じ三木聡監督の前作『ダメジン』と同様、かなりおもしろかったです。
 コメディ路線の映画って、大まかに分けると
バカをバカで包んでいる作品
バカをおしゃれで包んでいる作品
おしゃれをバカで包んでる作品
の三種類(「おしゃれをおしゃれで包んでいる作品」もありますけど、これは「笑い」の方向には行かないですよね)に分類できると思うんですが、本作は間違いなく「おしゃれをバカで包んでいる作品」です。
 監督自身が「小ネタの巨匠」なんていわれているぐらいですから、表面的には小ネタ満載でバカっぽさがあふれているんですが、核になっている部分は、かなり異性を意識した「おしゃれ感」だと思います。
 本当にバカをやり通して「バカをバカが包んでいる作品」を作ろうと思ったら、たぶん、『ブルースブラザーズ』みたいな作品ができると思うので、本作はそういう意味では『オースティンパワーズ』などと同様、バカ映画ではなく、「おバカ」映画です。
 以前、『ほぼ日刊イトイ新聞』のコンテンツ内でみうらじゅんが「『おバカ』の『お』は『おしゃれ』の『お』」と言っていましたがまさにそのとおりだと思います。
 でも、核が「おしゃれ」だからといって、本作の魅力は決して失われるわけではありません。
 むしろ、極端にガツガツしていない程よく引けた加減の笑いが堪能できるので、ガツガツ系のお笑い芸人が多数出演しているテレビ番組に飽きてきた人にとっては、この非ガツガツ感が逆に笑いを誘うと思います。
 実際、私自身も、爆笑こそしませんでしたが、映画を観ながらクスクス笑ってましたし、同じ列に座っていたプチオバサン二人組みも上映後に「DVDで観てたら爆笑してたよね」なんて会話をしてました。
 DVDを買うかどうかはわかりませんが、劇場で見る限りは入場料以上に楽しめるお勧めの作品です。

Official Site

Home