時をかける少女
監督:細田守
出演(声):仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵、谷村美月
時間:1h38

 近所のミニシアターで見てきました。
 この映画、少し前からかかってたんですけど、個人的に、この映画はスルーするつもりだったんですよ。
 主人公の女の子が思いっきり元気よくジャンプしてる感じのポスターが、何となく受け入れづらくて、「小寒いアニメはやだな〜」という感じがしてたんですけど、実際に観てみたらけっこう面白かったです。
 しかも、聞くところでは、この映画、もともとは単館上映で終わりの予定だったものが少しずつ少しずつ観た人の口コミで広まっていって、全国規模のロードショーに拡大したという叩き上げ系の実力派映画らしいじゃないですか。
 観る前は全然そんな感じしなかったんですけど、観た後の今となっては、口コミで広まったというのもなるほどという感じです。
 私が観たのは夕方6時からの回だったんですけど、全90席のミニシアターがぎっしり埋まっていて、後ろの方ではシアター側が臨時で用意したパイプ椅子みたいなやつにこしかけてみているカップルとかもいて、ホントに大盛況という感じでした。客層も、アニメということも手伝ってか、それこそ老若男女ありとあらゆる世代がいて、みんな一様に楽しんでる感じでしたから、やっぱり、実力派の映画です。
 さて、私は、この映画の原作になっている筒井康隆の小説も読んだことがないですし、原田知世が主演した前作も見たことがありません。つまり、今回が、「時かけ」初体験ということになるわけです。
 この映画を観はじめてすぐのときは、運動部でもない高校生達が友達どうしで放課後にグラウンドでキャッチボールをするという、現実世界では一切見たことのない「無駄な爽やかさ加減」が少々ウザかったんですが、すぐ、世界観にはまれましたね。
 個人的に、青春ものって嫌いなんですけどね。でも、これはちゃんとはまれました。時間を飛び越えるっていうタイムリープの変に手の込んでいないシンプルなSF感も、妙なオタクっぽさがなくてよかったと思います。
 中盤、後半も全くだれることなく一気に見せてくれるので見終わった後、凄く満足できました。
 ただ、この映画を見ていて、映画と全然関係ないところで妙な問題意識を持ってしまったんですけど、やっぱり、「時間というものが存在し」かつ「時間が過去から未来へ向って流れていく」っていう感覚はそうとう根深いんでしょうねぇ。
 現に私も実感としてはそう思ってますし、何より、記憶っていう厄介なものがありますから、実感としてはそう思わざるを得ないところがあるんですけど、「時間」って存在してるんでしょうか…?それに、本当に「過去から未来へ」流れているのでしょうか……?

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