長江哀歌
監督:ジャ・ジャンクー
出演:チャオ・タオ、ハン・サンミン、ワン・ホンウェイ、リー・チュウビン、マー・リーチェン、チョウ・リン
時間:1h53
近所のミニシアターで見てきました。
本作はどちらかというと地味な色調の映画なんですが、私が観に行ったときは妙に客が入ってましたね。
同じ映画館にしょっちゅういっていると、こんな感じの雰囲気の映画だったらこれぐらいの客の入りみたいなのがおおよそわかってくるじゃないですか。
本作はそんな私の予想を客の入りという点では大きく裏切ってくれましたね。
さて、肝心の映画の内容についてですが、正直、ちょっといまいちでしたね。
三峡ダムっていうバカでかい規模のダムが建設されることによって、町や村が消えていく。そんな消えていく、町や村で繰り広げられる小さな人々の営み…
みたいなことが本作の主題だと思うんですが、なんか、これといって思うところもなく坦々と過ぎ去ってシレーっと終わっていったていうのが正直なところですね。
途中、ところどころで、いきなり背景の建物がロケットみたいに打ち上げられたり、よくわけのわかんないCGが入っていたりしましたけど、そういうのもひっくるめて全体が間延びしている緩〜い感じの映画でしたね。
以前、同じ中国のアニメ映画で、『パイナップルパン王子』っていうのをみたことがあるんです。
そちらの作品はダム建設の中で生きる人々ではなく、都会の急激な開発の中で生きる人々を可愛いアニメで表現したものだったんですけど、完成度としては明らかにそちらの『パイナップルパン王子』の方が高かったですね。
以前、『西瓜』っていう作品をみたときにもちょっと思ったんですけど、最近の中国映画って、全体的に静かな色調でところどころに不可解な映像を挿入すればそれだけで「アートだ!!」みたいにもてはやされている感じがします。
でも、それって、なんか違うような気がするんですよね。
ドンちゃん騒ぎしているバカバカしい作品でも、人間の本質とかそういうコアな部分って描けると思うんですよ。
邦画ですけど『図鑑に載ってない虫』なんてまさにそういうところがありましたからね…
中国の映画ももっとエンターテイメントして欲しいですね。