日々是好日口実
- Apologia pro vita sua -
□120204 高価、不幸か
どうも。
今週も「快適な寒さ」でした。手帖には火曜と金曜の朝に氷張るとのメモがありました。特に金曜には会社近くのホテル敷地の池が凍っていました。池に流れがあるので、氷の一部は側溝に突き出ていましたが、厚さ5mmはありそうでした。ここK戸でも夜間は氷点下2−3度になったとの事です。でも、通勤には音楽付き耳当てがあるので、実に快適な Mozart じゃなかった、歩行でした。
水曜と木曜の夜十時ごろ、南中するカノープスが見えました。木曜日は裸眼でも見えました。連夜見られたのは珍しいことです。これで何となく幸せな気分になれますネ。とは言え、星の直ぐ左下の山際近くにゴルフ練習場があって一晩中煌々と無粋なナトリウム灯を点けていますので、妨害されて水曜は裸眼では見えませんでした。寒いので客は夜間はいないでしょうに何と莫迦なことをやってくれます。以前も書きましたが、神戸の吉川(よかわ)付近の航空写真を見て分るように、黴菌が山の緑を食べつくすゴルフ場が広がっていますが、このアホさ加減が分らないようです。日本から過剰なゴルフ場とスキー場、全てのパチンコ店は排除して欲しいものです。というわけで、今週の通勤読書は;
○高橋 治, 蕪村春秋, 朝日文庫
T京駅傍の円善内にある松○本舗にあったのを購入。与謝蕪村の名句を四季の風物に寄せて三四句づつ紹介してある。映画監督だけに蕪村の映像美・人情味とか暖かさが存分に描かれている。言葉少なく、それも俳句的に感想が付けられている。同じ題材の芭蕉の句との比較がある。確かに芭蕉は厳しく孤独で、蕪村は優しく暖かい。先の小西甚一『俳句の世界』と併せ、俳句の魅力が少し分った気がする。正剛紹介は当りが多い! 本屋に走り、角川ソフィア文庫の蕪村句集を手に取ったが、1300円とみて本棚に戻した(<ヲイヲイ)。
§
高い本といえば、\4,700 もするので簡単に買って読むのは躊躇していますが、旧約聖書の記述は考古学の知見から殆ど虚偽であるという本が話題のようです。I・フィンケルシュタインとN.A.シルバーマン『発掘された聖書』によれば、モーセ出エジプトのシナイ山からカナンの地に入るまでの40年の行程のどこを掘っても何もでない、BC800−900年代にはソロモン神殿の証拠はどこもでない、出たのは時代の違うBC600年だけ、南のユだ王国は断崖上の台地にあって養える人口はせいぜい五千人程度であり当時のエルサレムは人口500人と推定されソロモンの栄光は何処にもない等々。
考えてみれば、古事記や日本書紀の記述に幾らか事実のモデルがあるとしても、記述そのものが本当だとは誰も思わないものです。同じように聖書も後代に記述された物語ですから本来創作と虚偽だらけの筈なのですが、宗教上の聖典となっている関係で背光効果というか煙幕効果というか疑うとか口を挟むことをしなかっただけなのです。これも買ってないのですが、シオ二ズムの批判書として名高いシュ口モーサンド『ユだヤ人の起源』が現代のユだヤ人・民族というのは発明なのだとしていることと合わせ、聖書についても実に妥当で常識的な結論がやっと出たのであろうと思います。
何だか最近、未読本が増えてきました。ずっと以前は「積読卓袱台」に載るだけしか買わないとしていたのですが、それが枕元まで増殖したので、卓袱台方式をやめて、A4ファイル用に自作した本棚を空けてココに未読本を収めました。「積読箱」です。机の横に置くと PC をしているときも目に入る位置にあるので暗にプレッシャーとなります。この正月までは何とか減りつつあったのですが、外出が増えたのが原因でしょうが亦増えてとうとう箱の外に並び出しました。どうにかせねばと思っている矢先に上記の聖書の本の話題です。いやー悩ましいところですね。
ではまた。
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