きっぷ その5

気づいたら,いろんな種類の切符が集まっていました。

今回は,珍しい切符を特集してみました。
国鉄時代は,いろんな発券パターンがあり,飽きません。


がらくた倉庫

今回は,いわゆる「マルス」です。

1960年代の全国特急網や新幹線開業にちなんで,開発されたシステムで,
ソフトウェアはもちろん,LSIなどのハード部門まで開発したというから,
当時の国鉄技術陣の凄さがわかります。


上から順に,マルス105型。これは,70年代後半から開発されたようで
コンピューターの性能向上が早かったせいか,105型は,3種類ほどの
タイプに分かれます。(私にはタイプの違いがわかりませんが)
「急行券・グリーン券  ユミハリ 」の文字が懐かしいですね。

中段は,マルス201型。型番が上がっているためでしょうか,印字なども
なにか近代的な感じがします。
新幹線博多開業初日の切符です。ダイヤ上の1番列車ではありませんが,
列車名は「ヒカリ 1号」です。

下段は,マルスの型番というよりも,珍切符です。
現在はどうかわかりませんが,国会にもマルスが設置されていたのでしょうか?
新幹線(G席)や航空機など,国会議員のために,当日分が発車2時間前まで
確保されている,という話しを聞いたことがあります。


今回のような,国鉄時代のマルスなど,現在のワープロやグラフィックソフトで
簡単に似たものが作れそうなので,「つばめ 1号車 東京→大阪」や「あさかぜ
 1号車 東京→博多」など作ってみたい気がしますが,やはり,「偽造」の罪に
問われるのでしょうね。    (了)




左上の臨時「さざなみ51号」と右下の「さくら」が,マルス102W型だそうで,
ゴム印を機械にはめ込んで,発券するタイプのもので,緑ランプ赤ランプで
席の「合格・不合格?」がわかるタイプでした。
それ以外は,マルス103V型のようで,出発時刻まで印字するタイプです。

機械からプリントアウトした後で,駅員さんが,少し書き加える102型の
方が,何かありがたい気がしたものです。

それにしても,コンピュータ万能の現在から見ると,30年以上前のハード・
ソフトシステムで,独自の指定券システムを構築していたこの当時の方が
かえって,凄さを感じます。