当時の「さくら」は佐世保線の花形だったので,当然1番線の発着でした。
左隣の2番線のELは16時発の鳥栖行普レが待機しており,回4002レの到着と同時に発車ベルが鳴り始め,
出発していました。この普レは日宇で松浦線急行「平戸」と交換します。夕方の佐世保線はにぎやかでした。

右の0番線は,16:54発の「みどり」。当時のみどりは,ほぼ2時間ごとのダイヤで,その間を急行「弓張」が
補っていました。


佐世保 1976 8−26

大塔  1977 5−18

早岐 1979 6−24

大塔〜日宇  1978 10−15

珍しく,ED76のトップナンバーが本務機を務める回4002レ。佐世保線でこの番号を見たのはこれ
1回きりでした。大型のパンタグラフはED76初期型の特徴で,さまになっています。


佐世保「さくら」は,誕生当初にC11牽引の回送で全国的な話題になるなど,その編成が何かと話題になる
特異な列車でした。早岐でのスイッチバック運転に運命付けられているのでしょうか。

この回4002レは,私が鉄冷え中の59−2月改正,佐世保線小荷物列車・旧型客車の廃止で,その運用も
廃止されたものと推測しています。

録音した佐世保駅入線を聞くたびに回4002レを思い出します。     (了)