でたらめFate劇場
以下の作品群は、読者を選びます。
それでも良いという方のみ、読み進めて下さい。
VS.ばーさーかー
「なんで!?」
イリヤは、その愛らしい顔を驚愕に歪めた。
彼女の目の前では、バーサーカーが男を相手に猛攻をかけているが、その男は何の変哲も無いその『獲物』で攻撃を全て捌ききっていた。
「なんで互角以上に戦えるの!? ギリシャ最凶の英雄よ!? バーサーカーなのよ!?」
その男は、そんなことなどどこ吹く風で高笑いをしながら攻撃を捌き、なおかつ有効打撃を与えていく。
ただの人間が。
何の変哲もない地方公務員が。
英霊であるバーサーカーと互角以上に一騎打ちしている………!
「葬らん打法に依る ―― 」
バックスイングと共にきらめきを放つ軌跡が伸びる。
「絶対の一撃!!!」
バーサーカーは一撃の元に殴り倒され、動かなくなった。
「なんでぇ!?」
「どぅおあーいじょおーぶ! もぁあーかしてえー!!」
その男は、中指を突き立てた拳を高々と翳して、大笑いすると、叫んだ。
「かぁかってきなさい!!」
―― 成程、バーサーカーだ。