視力検査 〜夏侯惇くん〜





「あら、曹操様、夏侯惇将軍。視力検査ですの?」
「なんだ、おぬしが視力検査の担当か」

曹操と夏侯惇が視力検査の会場となっている教室に入ると、そこには保健委員の甄姫が待ち構えていた。

「そうですわ。ではさっそく。夏侯惇将軍、そのテープの位置に立って、こちらを右目にあててください」

スプーン型の目隠しを手渡され夏侯惇はテープの位置に立つ。
甄姫が視力検査の輪を差し棒で示した。

「これはどちらが開いているかわかりますか?」
「わからん」
「では、少し大きめのこれはいかがです?」
「わからん」
「こちらは」
「わからん」
「はい、夏侯惇将軍、左目0.0」


「・・・孟徳よ、俺は左目無いんだが測る意味があったのか」