コンビニアルバイト 〜馬超くん〜





馬超はかつては王子の地位にあったが、曹操に色々された結果、今は放課後コンビニのアルバイトをし生活している。
今日も今日とてレジをやっていると、

「お、馬超じゃねえか」
「これは張飛殿、関羽殿、劉備殿それに趙雲まで」
「今日は馬超殿のバイト姿を見に来るついでにアイスを買いにきたんですよ」
「はは!逆だろう趙雲」
趙雲を小突きながらも馬超は嬉しそうである。
「レジが混んでしまうからあまり長話をしているわけにもいかないな」と劉備にほがらかに言われ、馬超は慌てて会計を済ませた。

四人は
張飛はガリガリ君
関羽と劉備はスーパーカップ(バニラ)
趙雲は爽(バニラ)
を買って帰っていった。





次に来店したのは呉組の一年生だった。

「アイスどれにします?姉さま」
「うーん、わたし今ダイエット中だから小さいのがよいのだけど」
「じゃあピノで良くない?権兄様も陸遜も周泰もいいでしょ」
「いいんじゃないか。ちょうど六個入りだしな」

一年呉組は女子生徒が多いせいか、始終きゃあきゃあ言いながらピノを一箱買って帰っていった。
女子多くて楽しそうだなあと思いながら馬超が呉組が出て行った自動ドアの方を見ていると、



来た。

曹操を筆頭に、夏侯惇、典韋、許チョ、甄姫 、曹丕・・・。
馬超は「いらっしゃいませ」を言わない反抗行動に出た。
曹操らは店内を我が物顔で物色しレジへやってきた。
レジに馬超の顔を認めると曹操は無言でにやっと笑い商品を転がした。

(おのれ曹操、憎き仇敵とはいえレジで一品多く打つような不正は俺の正義が許さない。ク・・・ここは真面目にレジ打ちするしか)

馬超は悔しそうに商品をバーコードリーダーにかざした。

「・・・これはっ・・・!」



ハーゲンダッツ、だと・・・!?



ちなみにそのあと来たほか組の呂布くんと貂蝉さんは雪見だいふく一箱買ってった。