コンビニアルバイト 〜馬超くんクビ編〜





2年蜀組の昼休み、弁当を食べながら馬超がため息をついた。

「どうしたんですか馬超殿、ため息なんて珍しいですね」
「ん?ああ、実はな趙雲・・・またバイトくびになった」
「え!またですか」
「もうこれで五回目だ。なあ趙雲、俺は一生懸命やっているつもりなのだが努力が足りないのだろうか」

趙雲はふいと目をそらした。
その肩をガシっと掴み、馬超が詰め寄る。

「やっぱりそうか。俺に何か問題があるならはっきり言ってくれ趙雲、友だちだろう!」
「・・・そうですね、友だちだからこそ言わねばならない時もありますよね」

馬超は趙雲の言葉を待ってゴクリと固唾を呑んだ。

「馬超殿、普通にいらっしゃいませって言ってみてください」

趙雲はポケットからなにか機械を取り出して馬超に差し向けた。
なんだかよくわからないが、馬超は言われたとおりにした。


「いらっしゃいませー!」




「・・・102デシベル」

趙雲が機械の表示を見つめて言った。

「列車が通過する時の高架下の騒音に匹敵します・・・すみません、馬超殿頑張っているからずっと言い出せなくて」