借り物競争
こんにちは、ニコル・アマルフィーです。
頭上には青空がひろがっています。
快晴です。
はっきり言って暑くてやってられませんが、はっきり言ったりはしません。
ここ、ザフト軍敷地内の大運動場は軍関係者の明るい歓声に満ちています。
たまにはこういうのも楽しいですね。
声援に鼓舞されるように、フィールドには出場選手が緊張の面持ちで並んでいます。
ええと、次の競技は借り物競争です。
ぼくの知り合いで出場するのはアスラン、ディアッカ、イザークの三人です。
たくさんの緑ジャージの中にまぶしい赤ジャージが三つ、仲悪そうに並んでいます。
すごくダサいですが、かわいそうなので言わないであげます。
あ、ディアッカが足を踏まれてる、あはは。
記念に一枚撮っておこう。
「いちについて」
あ!いよいよみたいです。
借り物の指令書はラスティが書いたそうなので、どんなことが書いてあるのか
気になるところです。
スタートの合図である、M100バラエーナ・プラズマ収束ビームが高らかに青空に放たれました。
ちなみにM100バラエーナ・プラズマ収束ビームというのは、現在開発中のMSに搭載予定の
大型火気ですよ、あはは。
最初に飛び出したのは赤ジャージの三人です。
わあ、さすがに速いなあ。
そして三人がほぼ同時に指令書を拾いあげ
三人とも止まりました。
なんでだろう?