氷帝学園




ダブルス1
 宍戸亮(3年C組)
 鳳長太郎(2年B組)







「おりゃあ!」

「宍戸さんナイスショッ!」
「おう!どんな球でもとってやるぜ!」


宍戸は持ち前のダッシュ力を生かしてボールをとり
試合序盤から相手のコートにするどい打球を叩き込んだ。


「宍戸さんさすがです!」
「おら、油断してんじゃねーぞ長太郎。今度は向こうから打ってくるぞ!」
「ハイ!」


相手コートから高いロブが放たれた。
コート前側にいる宍戸の位置では届かない。

「後ろはまかせてください!」

長太郎がボールに届く位置にいたので任せた。彼は見事にボールをとらえた。

「よし!反撃だ長太郎!」

宍戸はすばやく相手コートに向き直り、攻めの体勢をつくった。



「一 球 入 っ  魂!!」












バシンッ!










長太郎の放った球は宍戸の背中にブチあたり、宍戸は地面につっぷした。







審判の笛が高らかに鳴る。


「はい。C組宍戸くん、外野へ」



【種目:ドッヂボール】

3年C組 対 2年B組





※ダブルスの練習をしすぎたため、テニスの試合と混同してしまった宍戸先輩。