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少尉に媚薬が効かないことはわかった。
ちなみに言うと俺も小さい頃から毒を少量ずつ飲んでるから媚薬効かなかった。王族涙目。


というわけで


「酔い潰してみました〜」

だってお酒は効くみたいだからさ!俺頭イイ。

香りつき麦茶といって飲ませたウィスキー(ストレートで3杯)
グラスを握り締めた格好のまま、少尉はテーブルにつっぷしている。
さすがに飲ませすぎたろうか。

ジェイドは軍人連中で会議中だからあと二時間はかかるだろう。
二時間あれば36歳には充分だ。(ていうか二時間は無r・・・がんばる!)

「少尉、少尉」

つんと肩を突っついてみる。

「ん・・・たいさ」
「大佐じゃない、陛下だ。願わくばピオニーと呼べ」

よっこいしょと少尉の身体を抱っこしてベッドへ運ぶ。
ブウサギたちがたむろしていたので、ちょっと考えたあとにネフリーだけ部屋から出した。
いや。なんとなく、こう・・・うん。ごめんなさい。


というわけで。


少尉の腹の上に馬乗りになる。

少尉、寝るなよ。さすがに寝ている女性をどうこうというのは俺の良心が許さないんだ」

と酔いつぶした女性をどうこうしようとする俺が言うのもなんだが、そんなことは気にしない。

「それに少尉も少尉だ。こう何度もシモネタにつき合わされているんだから、一人で皇帝の部屋に来てはイケナイことくらい学習してくれ」

まあ、ジェイドが居ないときを見計らって「皇帝勅命」と言って呼び出した俺もちょっとは悪いのかもしれないが。

「・・・っ」

うっすらと目が開く。
酒のせいで潤んじゃって扇情的だ。
上から見ると少尉はまた格別にかわいい。手なんかぐうだぞ。ぐう。

「おはよう姫君。いただきます」



「わたくしの上に乗るな、無礼者」



凛とした声がした。下から。

「・・・ん?少尉?」
「少尉だと。都の王たるわたくしを尉官と見るかや」
「しょ、少尉、ちょい待ち。なんか変だぞ?」
「無礼を重ねるでない」
「うわっ」

動揺していたのと油断していたのもあり、少尉に服を掴まれてひき倒された。
世界がひっくり返る。

「え・・・なんで少尉が上」
「おとなしくしておれ、このが直々に遊んでくれよう」
「待て待て待て待て待て待て待て待て待つんだ少尉、落ち着いて話し合おう!目が据わってるっ」

「どこを踏まれたい?」

「そっ、踏?えっ、ど・・・あv」



最初はちょっとびっくりしたが、これはこれで・・・萌かも。



「我が一族の子を孕むがよい」



「きやああああああ!!ジェイド助けてぇえ!お嫁にされるぅううう!!!」