SAMPLE (INST)

1つのサンプルを連続した複数のノート番号で共有し音階をつけて演奏するタイプのプログラム・モードです。

※項目の値はQ1スライダーでも変更できます。

 
サンプルとサンプルのオリジナル・キー(ノート)を設定したら、サンプルが使う音階の範囲を設定してください。
上図の場合、サンプル"SAW_A_3"がノートA_3をTUNE 00.00の時の音として設定され、B_0〜D_6までの音階が自動的に割り付けられます。
つまりノートA_3を基準にしてTUNEを01.00(半音)ずつ増減します。
A_3〜D_0までは半音ずつプラスされ、A_3〜B_0までは半音ずつマイナスされます。

サンプルのオリジナル・キーについて
ノートが設定されていないサンプルはデフォルトでC_3が設定されます。
サンプルのノートはサンプルが記憶しているのでノートを変更した場合、サンプルをセーブしてください。



サンプルリストのウィンドウでサンプル名の頭にアスタリスクが表示されているサンプルは編集又は変更が加えられたサンプルです。

NON-OVERLAPモード


OVERLAPフィールドでジョグを右に回すとNON-OVERLAPになります。






サンプルとサンプルのオリジナル・キー(ノート)を設定したらサンプルが使う音階の範囲を設定してください。(LOWの値を設定します)
上図の場合、サンプル"Harpsichord31"はノートの31を基準にしてノートの21〜33までの音階に使われます。

ノートの31を基準にしてノートの21〜33まで自動的にTUNEを01.00(半音)ずつ増減します。
サンプル"Harpsichord36"はノートの36を基準にしてノートの34〜40までの音階に使われます。
サンプル"Harpsichord44"はノートの44を基準にしてノートの41〜47までの音階に使われます。

オートセット
サンプル名の最後にそのサンプルのノート番号かノート名が付けられているサンプルは上記の設定を自動で行うことができます。
サンプル名とノート番号又はノート名の間にスペースやアンダーラインがあっても構いません。
下記はノートがD0のサンプルの場合の例です。(下記のいずれもノートがD0のサンプルとして認識されます。)
Piano26.wav
Piano 26.wav
Piano_26.wav
PianoD0.wav
Pianod0.wav
Piano D0.wav
Piano d0.wav
Piano_D0.wav
Piano_d0.wav

例えば下記のようなノート名が付けられているサンプルがMPCにロードされていたとします。
Piano D0
Piano F0
Piano G0
Piano B0

SAMPLEの項目で任意のサンプルを設定します。
この状態で[SHIFT] + F1(AutoSet)キーを押すと下図のようになります。




同じサンプル名のサンプルを探し、ノートの順番に並べて範囲まで自動で設定されます。

INSERT

この状態で[SHIFT]+F3(INSERT)キーを押すとカーソル位置にスペースが挿入されます。





DELETE

この状態で[SHIFT]+F4(DELETE)キーを押すとカーソル位置のサンプルを削除します。




カーソル位置のサンプルが削除されて自動的に詰まります。

プログラムとサンプルをパックにして一つのファイルにする


[SHIFT]+F2(PACK)キーを押すと"Sample Packing"のウィンドウが表示されます。




F5(DO IT)キーを押すとプログラムとサンプルをパックにして一つのファイルにします。
また、オリジナルのサンプルは削除されます。(他のプログラムでも使われているサンプルは削除されません)


パックされたプログラムのサンプルは変更できませんので、サンプル・フィールドにカーソルを移動することはできません。(INSTの場合)
パックされたサンプルはトリムやサンプルリストに表示されません。
パックしてもメモリの空き容量は変わりません。
パックすることで999以上のサンプルを扱うことができます。
また、サンプルが多く使われているプログラムの場合、ロード時間が多少早くなります。



セーブのモードではプログラムとして表示されます。


パックされたプログラムは拡張子が"PAC"のファイルになります。

全てのプログラムをパックする


"Sample Packing"のウィンドウでF3(ALL PGM)キーを押すと"Pack ALL Programs"のウィンドウが表示されます。


F5(DO IT)キーを押すと全てのプログラムを順番にパックします。

パックされたプログラムを元に戻す


元に戻したいプログラムを選択して[SHIFT]+F2(UNPACK)キーを押してください。


[SHIFT]+F2(UNPACK)キーを押すと"Sample Unpack"のウィンドウが表示されます。


F5(DO IT)キーを押すとパックされたプログラムが元の状態に戻ります。