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高音質 CDについて(追記)

 高音質 CDが各社からリリースされ、2008年末ソニーのリリースで概ね出揃いました。

高音質CDは、「SACD」と違いCD-DAという音楽CDの規格に準拠しており既存のCDプレーヤーで
再生できるのが特徴です。

主要各社がリリースした高音質CDは、「SMH-CD」:ユニバーサルミュージック、日本ビクター
「HQ-CD」:EMIミュージック、「Ble-Spec CD」:ソニーミュージック(2008.12.24にリリース)です。

 各社それぞれ名前が違うように高音質CDの実現方法が違います。

 ・「SMH-CD」:素材に高分子ポリカーボネートを採用しレーザーの透過性を向上させた
 ・「HQ-CD」:SMH-CDと同じく高分子ポリカーボネートを採用し加えて反射膜に特殊合金を採用した
 ・「Ble-Spec CD」:Blu-ray Diskの製造技術とブルーレーザーダイオードカッティング、高分子ポリカーボネート
  の採用で極微細加工や正確なカッティングが可能でマスターテープの音質を忠実に再現できるとのこと

方法だけみると「SMH-CD」と「HQ-CD」は、あまり効果が期待できないような気がした。
個人的には「Ble-Spec CD」の方法が一番納得できる方法と思います。

ソニーは昔からSBM(Super Bit Mapping)やDSDマスタリング等で音質向上を図ってましたがBlu-Spec CDは、
素材とカッティング技術もBlu-ray Disk技術の応用で向上させたことで期待できるのではないかと思います。

高音質CDは、各社\2,500で発売されていますが旧盤の再販が多く一寸の差で\2,500の投資はどうなのか
悩むところです。現状では、SACDほど積極的に購入するまでいたらないところです。


●高音質 CD聞き比べ

実際に3種類の高音質 CDを購入し通常のCDと音質の差がどの程度違か聞き比べてみました。
サンプルが少ないので正確ではないと思われますが参考になれば幸いです。

◆「SHM-CD」サンプル:「We Get Reqest」オスカー・ピータソン・トリオ
    SHM-CD:UCCU9407  通常CD:J33J 60003

 ベールが一枚取れたような感じで楽器の分離も若干良くなったような気がする。

SHM-CD  CD
左SHM-CD:UCCU9407、右通常CD:J33J 60003


◆「HQ-CD」サンプル:BEST JAZZ100 PREMIUMの一部と通常CD
   サンプル曲: RECADO BOSSA NOVA [Hank Mobley]
    HQ-CD:TOCJ90001  通常CD:BLUE NOTE CJ28-5172

 「SHM-CD」同様ベールが一枚取れたような感じで楽器の分離も若干良くなったような気がする。
 「SHM-CD」との差はほとんどわからなかった。

HQ-CD  CD
左HQ-CD:BLUE NOTE TOCJ90005、右通常CD:BLUE NOTE CJ28-5172


◆「Ble-Spec CD」サンプル:デイブ・ブルーベックTIME OUT [TAKE FIVE]
    Ble-Spec CD:SICP20014  通常CD:SRCS6680

 通常CD版は、1993年に購入したSBM(Super Bit Mapping)、金メッキ(ゴールドディスク)の限定盤と
 「Blu-Spec CD」を聞き比べてみました。当時16bitCDより良いと評判のSBM盤です。

 実際に聞き比べてみると音量レベルと音に厚みが出ているのがわかる。また情報量が増し演奏者の
 ニュアンスが伝わってくるような生々しいさがでてきます。

Blu-Spec CD  CD
 左Ble-Spec CD:SICP20014、右通常CD:SRCS6680

◆「Ble-Spec CD」と「HQ-CD」の比較

 2009.07に「DENON CLASSICS ReMasterring & HQCDシリーズ」が発売され、
ノイマン:スメタナ連作交響詩《わが祖国》を購入しましたが今回、同じマスターで
「Ble-Spec CD盤」が発売(2010.08)されたので早速購入し聴き比べてみました。

Blu-Spec CD  HQCD
 左Ble-Spec CD:COCO-73062、 右HQ-CD:COCQ-84639

 スメタナ:連作交響詩《わが祖国》 ノイマン指揮:チェコフィルハーモニー管弦楽団
   録音:1975/2/18〜21、28、3/25 プラハ 芸術の家 (アナログ録音 ADD)

 これは、コロンビアミュージックエンターティメントがコロンビア創立100周年記念として
「DENON CLASSICS BEST100」を「Ble-Spec CD」でリリースしたものです。

 「HQ-CD」と「Ble-Spec CD」を聴き比べると明らかに差がありました。特に冒頭のハープソロでは、
「Ble-Spec CD」の方が楽器の透明度、ペダルの踏み具合等、演奏者の息遣いまでもが伝わり、
マスターテープにこんな細かい音まで収録されているのかを再認識させられました。

「Ble-Spec CD」は、一番優れた方式ですがいままでSONYのみ発売で私の好きなアーティストが
少なく残念に思っていました。

DENONが「HQ-CD」と「Ble-Spec CD」の両方式を採用する事がわかり、今後選択肢が増え楽しみです。



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