Mr-Medaka's Homepage
ネットワークオーディオプレーヤー
ネットワークオーディオプレーヤーを導入しましたので紹介します。
今までハイレゾオーディオを楽しむには、USB-DAC（DS-DAC-10R）を主としたためパソコンが必須でした。
ネットワークオーディオプレーヤーを購入すればパソコンが不要で容易にハイレゾ再生を楽しめますが DSD ファイル
を含めたハイレゾ再生を可能にするネットワークオーディオプレーヤーは高額で手が出ませんでした。
最近各社から私でも手の届く範囲の DSD 対応の機種を見かけるようになり、デノン製 DNP-730RE を見つけました。
DNP-730REは前機種 DNP-720SE の改良版で DSD ファイル対応及びアナログ回路の見直し等魅力のある仕様で
価格も手ごろなため購入することにしました。
●ネットワークオーディオプレーヤー DENON DNP-730RE とは
DNP-730RE は対応ファイルを拡充し、DSD ( 2.8MHz / 5.6MHz )、AIFF ( 192kHz / 24bi t)、Apple Lossless
( 96kHz / 24bit )ファイルのネットワーク再生に対応しました。また HiFi ネットワークオーディオプレーヤーの本質
である音質をさらに磨き上げるために、フラグシップ・スーパーオーディオCDプレーヤー「 DCD-SX1 」にも採用されて
いる高性能 D / A コンバーターを搭載。さらに、ジッターリデューサーの追加とアナログ出力回路の全面的な更新に
より、飛躍的な音質向上を遂げました。WiFi 機能を新たに IEEE 802.11n 規格に対応し、ダイバーシティアンテナを
搭載。従来より高速で安定した通信が可能になりました。（デノン プレスリリースより抜粋）
その他 AirPlay、インターネットラジオ対応、ギャップレス再生対応、DSD ファイル再生対応フロント USB 端子を装備
など豊富な機能を搭載しています。
DNP-730RE 正面 （電源SW、USB 端子等）
DNP-730RE 裏面 （ライン出力端子、光出力、LAN 端子、2本のWiFi 用アンテナ等）
●DENON DNP-730REの主な仕様（デノン プレスリリースより）
| PCM：2 Hz 〜 96 kHz
DSD：2 Hz 〜 100 kHz | |
| PCM：2 Hz 〜 50 kHz (サンプル周波数：192 kHz )
PCM：2 Hz 〜 20 kHz (サンプル周波数： 44.1 kHz ) DSD：2 Hz 〜 50 kHz (-3dB) | |
| PCM：115 dB（可聴帯域）
DSD：115 dB（可聴帯域） | |
| PCM：0.002 %（可聴帯域）
DSD：0.001 %（可聴帯域） | |
| IEEE 802.11b/g/n 準拠 | |
| アナログ音声出力、光デジタル出力 | |
| LAN x 1、USB-A (Front) x 1 | |
| W 434 x H 73 x D 297 mm | |
| 2.9 kg |
ネットワーク／USB メモリー対応フォーマット
| 32 / 44.1 / 48 kHz (48 〜 192 kbps) | |
| 32 / 44.1 / 48 kHz (48 〜 320 kbps) | |
| 32 / 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 /192 kHz (16 / 24bit) | |
| 32 / 44.1 / 48 kHz (48 〜 320 kbps) | |
| 32 / 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 /192 kHz (16 / 24bit) | |
| 32 / 44.1 / 48 / 88.2 / 96 kHz (16 / 24bit) | |
| 32 / 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 /192 kHz (16 / 24bit) | |
| 2.8 / 5.6 MHz ( 1 bit) |
●ハイレゾメディアサーバー（ NAS ）の準備
ネットワークオーディオプレーヤー DNP-730RE には、DSD ファイル再生対応の USB 端子があるので
ハイレゾファイルを USB メモリに保存しても楽しめますが DSD を含む沢山のハイレゾファイルを保存する
には USB メモリでは不都合で大記憶容量の NAS によるメディアサーバーが必要です。
そこで、2013.7.25 に余剰 HDD 活用のために入手したアイ・オー・データ Rock Disk Next Kit（販売完了）
がファームウエアのアップデートで新たに DSD ファイルのネットワーク配信に対応することになりハイレゾ
メディアサーバ専用 NAS として使用できることになりました。
Rock Disk Next は、アイ・オー・データの一般カタログ品ではなくマニア向けの「挑戦者」ブランド製品の
ため安価でマニュアル類はインターネットの専用サイトからの情報を頼りに導入するものです。
また元ソニー技術者「かないまる」こと金井隆氏がホームページでRock Disk Nextの設定方法や音質改善
のノウハウを詳しく紹介されていて大変参考になります。
Rock Disk Next Kit 外観
Rock Disk Next Kit 内部 ハードディスク取り付け前
Rock Disk Next Kit 音質的に有利と評判の WD キャビアグリーン HDD を実装
● Rock Disk Next に Hi-Res ファイルを保存
Hi-Res ファイルは、ネットワークオーディオプレーヤーで選曲しやすいようにフォーマット
（ DSD、FLAC 等）やジャンル別及びアルバムのフォルダー作成を考慮しました。
ファイルの追加削除は、マイサーバーにログインすれば自由に行えます。
Rock Disk Next ログイン画面
Rock Disk Next ログイン後にマイサーバーが開く
マイサーバーの音楽ホルダーにフォーマット（ DSD / FLAC )毎のフォルダーを作成
フォーマット毎のフォルダー内は、アルバム毎に各フォルダーを作成（例： DSD ファイル ）
●ネットワークオーディオプレーヤー DNP-730RE を使う
ピュアオーディオ装置のラック内に DNP-730RE を設置しました。しかしこの場所はパソコン環境から離れて
いるため LAN 環境がありません。そこで DNP-730RE 内臓の WiFi 機能を試すことにしました。
もし音切れ等不安定で実用的でなければ有線 LAN に切り替えるつもりで試しに無線 LAN は、 IEEE 802.11n
で接続することにしました。
実用上は、 FLAC ファイルはもちろんのこと DSD ファイルも途切れることなく安定して動作しています。
当面は無線 LAN で問題ないようです。
◎ハイレゾファイルの入手
ハイレゾ音源は、SA-CDとアナログレコードをKORG DS-DAC-10R＋AudeoGate4で DSDファイルに変換します。
CD は、Sony Music Center for PCで FLACファイルに変換しています（ハイレゾではないが十分）。
◎ DNP-730RE の感想
音質について、高級ネットワークオーディオプレーヤーとは差がありますが私の衰えた耳には満足できる範囲
で感覚的には KORG DS-DAC 10 と同等かそれ以上です。
CD 再生よりファイル再生の方が音質的に優位であるとのことでネットワークオーディオプレーヤーによる再生は
素性が良いことで安定しています。それ以外にも一度、 DSD ファイルや FLAC ファイルを作成すれば、パソコンを
立ち上げず手軽に高音質オーディオを楽しめるのでもうパッケージメディアの再生には戻れません。
ディスプレー表示は、3桁日本語対応大型有機 EL ディスプレイのため見やすく曲目のほかにリモコンの「info」
ボタンでメタ情報（演奏家、アルバム名、フォーマット情報等）を切り替えて表示でき便利です。
またインターネットラジオもパソコンでしか聞けなかった「Ottava」や「Aloha Joe」など BGM として楽しめます。
DNP-730RE ミュージックサーバ(Rock Disk Next)認識画面
ウインドウズ・メディア・プレーヤーもサーバー（ VY21A-PC ）として認識
DNP-730RE サーバーからの DSD ファイル再生時の表示
DNP-730RE サーバーからの DSD ファイル再生時の演奏者表示
DNP-730RE サーバーからの FLAC ファイル再生時の表示
DNP-730RE インターネットラジオ（Ottava）再生時の表示
DNP-730RE USB ファイル再生時の表示