インターフェア対策記録  

(6)Telephone I 対策
 当局の固定電話にインターフェアが発生したのでいろいろと対策を試みてみました。
無線機の出力50ワット
<インターフェア>
 (1)1.9MHzや3.5MHzは電話に相当強いノイズが入る。
 (2)
7MHzにも強いノイズが入る。
 (3)18MHz以上のハイバンドでは一切ノイズは無い。
<固定電話の機能>

 ファックス付き・子機(無線通信)付き・インターネット用ルーター経由光電話

<対策と結果>
 (1)ルーター給電用ACラインにフェライトコアを装着する。 ***
微妙に効果あり
 (2)インターネット用LANケーブルにノイズコイルを装着する。
**少し効果あり
 (3)光ケーブルはノイズとは無縁である。すなわち電気ではない。
**処置不要
 (4)ルーターと電話機間のケーブルにノイズコイルを装着する。
***結構効果あり
<結果の詳細>

 (1)最初にルーターと電話機間にノイズコイルを装着したが完璧にノイズを消せなかった。
 (2)ルーター給電用ACラインに下写真のフェライトコアを装着したら少々ノイズが軽減した。
 (3)最後に4本のLANケーブルにノイズコイルを装着したらノイズが無くなった。
 (4)ノイズが無くなったのは7MHz以上の周波数帯であり、3.5MHz以下は軽減しても解消はしていない。
 (5)ローバンドは今後の課題。
7MHz以上は完璧です!!!
 (6)当局のインターフェアはローバンドの自宅の電話のみで、今のところ近所からの苦情はない。
 (7)当局が対策で使用したモードはCWです。SSBよりも障害が出やすいからです。
<LANケーブルの長さ>
 LANケーブルを10mや20mにするとノイズがはいる。これは、ケーブルが受信アンテナになることを意味する。
短いケーブルはこの現象は起こらない。よって、ノイズコイル等を使って防止対策をするかケーブルの長さを短くすれば問題は無い。もっと効果的なのはLANケーブルを無くすこと、すなわち、無線LANにすることです。
<基本的な問題>
 当局のインターフェアの原因は
基本波であってスプリアスではない。だから、被害者側の設備に対して対策を施さない限り問題を解決することはできません。電話、インターネット、インターフォーンなどの長いケーブルを必要とする設備に起こりやすいのです。したがって、すべてのアマチュア局の周辺で少なからずこの基本波の問題が起きているはずです。知り合いの埼玉の局長さんの家とご近所さんのインターフォーンに障害が生じるので調べたら、インターフォーン会社によって対策されているのと無いのとがあるので、対策されていない会社と交渉したらフィルターを取り付けてもらい問題を解決したそうです。
 スプリアスの場合は基本波ではなくて逓倍波なのでパスフィルターを使えば問題は即解決します。でも最近の無線機は性能が良いのでこの障害は起こり難くなっています。
 テレビの場合、最近のブースターが汎用型で広帯域のためV/UHFでインターフェアがでやすいようです。これは、少々厄介な問題です。ブースター感度を落とすことでも解決しますがその周波数帯を使用しないのが良いでしょう。アナログ時代と違ってディジタルは一気に画面が消えるので、事が大きくなり無線運用ができなくなってしまうのです。430MHz帯で結構問題が起きているので144MHz帯を使いましょう。テレビ周波数帯は地域ごとに異なるのでブースターによる障害がおこる地域の局長さんお気の毒です。本来、アマチュアバンドとテレビ周波数帯は一致していませんので障害は発生しないはずです。
 とにかく、できるだけローパワーで運用しましょう。約2km先で障害が起きて問題になったハイパワー局がいるのです。電監の許可とったとしても現実には広範囲の地域を注意深く観察しないとアマチュア業務ができなくなるのです。
基本的にはまずローパワーを推奨します。実際アンテナを工夫すればQRPでも結構楽しめます。ローパワーでもダメなら次にインターフェア対策でしょう。インターフェアが気になるのなら気兼ねしないで50ワットだせる移動運用でしょう!!!

 
 <追記
 下の写真のACライン用フェライトコアの品番が分かりません。ジャンク屋さんからのもらい物です。もし、#43とか#61であればもっと効果があったかもしれない!!
 (┰。┰);  右図はノイズコイルの巻き方で、できるだけ多く巻くよう努力しました。効果は巻き回数に比例するのではなく、さらに効果が上がるとされているからです。
   
  下の写真は20mLANケーブルに対処したノイズコイルです。丸型のケーブルは挟むだけですが、テープ型のケーブルはできるだけ巻いて挟みました。この取り付けて、3.5MHzのQRPまで完璧に追い込みました。電話線のコイル数と合わせると30個近い数になります。皆さん方のHPではいとも簡単にノイズ除去した例が記載がされていますが信じられないところです。たぶん、20mのLANケーブルを張る局長さんがほとんどいないのかもしれませんね。長いほどインターフェアがでやすいのでコイル数が極端に多くなりますが、短いケーブルは少ないコイルで処理できます。テープ型のLANケーブルをお勧めします。巻きやすいしコイル数を少なく抑えることができます。もし、丸型であればテープ型の3倍以上の数が必要です。写真の左側の畳の上がテープ型で右の柱にぶら下がっているのが丸型です。丸型は20mケーブルで、2階のPCに接続してあります。テープ型は7m2本つなぎの14mケーブルで、すべてコイルに巻きつけてあります。写真は短く見えますが、結構な回数で巻きつけていますので、その様に見えるのです。オソマツ m(_ _);m
 
追記
 長さ180mmのフェライトバーを2012年のハムフェア会場で1本500円で購入しました。即刻、ノイズコイルを外して下記のようにテープ型LANケーブルを巻きました。なんと、
HFのすべてのバンドからインターフェアが無くなりました。上記の写真のように多量のノイズコイルを装着しないで済みました。実はこのフェライトバーを以前から探していたのですがなかなか手に入りませんでした。たまたまこの時居合わせた知り合いの局長さんに話をしたら、話を聞くや否や即刻購入してしまいました。私同様相当欲しかったようでした。とにかく長年の苦労が実りました。現在自宅運用中当家の山の神は平然と電話で話しています。当局にとっては夢のような話です。
再追記
 先日、エアコンを2台設置してからテレフォンアイが再度発生するようになりました。結構長い室内配線が原因ではないかと察せられました。そこで、下記のような処置を追加したところ、無線機50ワット出力でインタフェアーをシャットアウトすることができました。当然、フルパワーが出るCWで調べました。
 下図の右のように、緩衝材を巻いたフェライトバーとコモンモードフィルターをルーターと電話機の間に取り付けました。なお、フェライトバーへのラインの巻き数ですが、当局はその学問的知識が無いので、トライアンドエラーで繰り返し巻き数を変え、ベストとは言いませんが、ベターな状態をみつけてました。恥ずかしながら、何重にも巻いたものがあります。結果良ければ全てよし!
   
 
(5)車からのインターフェア発生
 当局の愛車はT社のハイブリッドカーです。この車に無線機をセットしましたところ、アクセサリー端子の出力が小さく、さらに、SSBにはかなりのノイズを発生することが分かりました。よって、今まで使っていた、I社のマルチタイプの無線機をあきらめ、S社の144・430FMデュアルモービル機に変更しました。この20ワット機ですと完璧です。本当は50ワット機が欲しいのですが。これで、車でのHF運用はNGになりましたので、移動運用はポータブル発電機持参で運用しています。ところで、ローカル局が高速道路走行中凄いノイズが入ってきたので脇を見ると、H社のハイブリットカーが通り過ぎたので急いで追尾したところ、近づくと再度かなりのノイズを受けたと報告しています。FMはノイズを抑制する働きをしますが、SSBはもろにノイズの影響を受けるようです。
ハイブリットカーは電子の塊ですので、無線家の方々よく調べてから車を購入しましょう。これからは何らかの対策がなされると思いますが、われわれがこのノイズを緩和する方法を見出すことも大切かと日夜無い頭の知恵を絞って考えています。
追記
 多くの局の話を総合するとT社のハイブリットカーのノイズはインバーターから発生するらしいのです。あるローカル局は市販のノイズ除去装置を付けたら問題が解消されたらしいのです。その局から頂いたパンフレットを見たら結構高価なので当局は諦めました。たとえ装置を付けても、SSB50ワットのリグを使うことができないので無駄と判断しました。ところで、全てのハイブリットカーがSSB使用がNGではなく、車種によってOKなものもあるので要注意です。良く調べましょう。
再追記
 2013年5月に広島県道の駅たかのでQRVしていたところ、広島県のOMさんとたまたまアイボールできました。OMの車は当局の車と同種でしたが最新型で、インバーターノイズが全くでないのでSSB運用ができるということでした。やはり天下のT社で、即刻対応してくれたんですね。
   
(4)50ワットの恐怖
 当局の3.5MHz、7MHz、21MHzのダイポールはテレビのアンテナの2m以内を通過しています。免許状上50ワット輻射できるが果たしてTVIが起きないかどうか確かめなければならないことになりました。10ワットでは問題はなかったが。PSK31で確かめたところ、全チャンネルTVIを生じなっなかった。TELIも生じなかった。無線設備からスプリアスの発生がないということになります。
バンザーイ「OK牧場」でした。当局のTVブースタは最高値まで利得を上げているので極めてインターフェアが出やすい状態でなのです。各局TVIやBCIには注意しよう。某放送局員と警察が来たらジエンドです。多くの合法ハイパワー局が最近お空で会えなくなったので情報を入手したら、やはりこの手の問題であったようです。一応総務省の認可は降りても本当の意味でのインターフェアの解消はなされていなっかた事例が多いようです。いったん問題を起こせば絶対無線に出られません。少しでもTVの画面が乱れるとすべて責任を課せられます。たとえTVがの性能が悪くても。たとえ太陽の磁気嵐が起きても。余談ですが、茨城ローカルの局長さんは、磁気嵐のときは隣にわざわざお茶のみに行くと言ってました。苦労を察します。
(3)アース線
 直径5mmの太さのアース線の先端に1.5mの
銅棒2本と銅版を接続し埋め込みました。これによって、SWRなどが改善されました。しかし、ポータブルテレビを近づけると微かにTVIを生じました。アース線が長かったためにアンテナの働きをしたようです。結構弱く他に障害を与える心配が無いのでそのままでもよいのだが、とりあえずトロイダルコアで処置をしました。ハイパワーの方注意しましょう。
(2)同軸の大蛇巻
 7MHz用のλ/2水平ダイポールを設置しリグまで20mと判断し同軸を購入した。ところが、約13mくらいで済んだので
残りをグルグルと巻きリグに接続し、巻いた部分はフックに掛けておきました。あるとき、隣のアマチュア無線局がステレオから音が出るというBCIの話があったので、その原因はこちら側にあるのではないかと推測しました。当然設置直後であったからです。そのときは原因が分からず。ついに、ポータブルテレビを購入。ポータブルテレビはTVI対策がなされていないのですぐインータフェアがでます。このテレビをとぐろを巻いた同軸に近づけたらインターフェアを確認できました。即刻余分なところを切り取って接続したところBCI問題をクリアーしました。とぐろを巻いた同軸は電磁波が生じることは当然知っておくべき知識ですね。
(1)VHF/UHFのTVI
 144MHzシングルバンドモービル機を購入。当局の家から発信したら自宅のTVにTVIを生じました。433MHzでは生じなかったのですが。その後固定機を購入しても同様でした。TVの周波数が変更になってからは144MHzのTVIが起きなくなりましたが、逆に433MHzにTVIが生じるようになりました。433MHzは現在障害を発生しない強さ、すなわち
QRPp運用中です。当局の「山の神」の般若の顔が恐ろしいのです。どうしてもパワーが必要のときは144MHzに切り替えています。ところで、地上ディジタル放送が試験電波をだしているので調べたところ、144MHzと433MHzともTVIが起きないことが分かった。ラッキーです。