(43)道の駅阿賀の里の鍾馗様
 新潟県阿賀町の道の駅「阿賀の里」の鍾馗様が、道の駅のど真ん中に鎮座しておりました。小さな祠が隣にあるので、この鍾馗様は何かの理由で祭られていると考えられます。栃木では5月5日の端午の節句に、鯉幟の周り鍾馗様が描かれた大きな旗が飾られます。しかし、この藁でできた鍾馗様は、大きな金精様が付いています。なんでついているんでしょうね。子宝願望???
 
42)第34回オール埼玉コンテスト参加 
 2016/01/11に実施されました。下記のような結果で、目標の200交信が達成できて満足いたしました。上位入賞できるようなポイントではありませんが、プアーな自作のアンテナで参加し、夢中でコンテストに没頭できたことが最大の収穫であると思っております。

1 参加部門
   シングルバンド430MHz
2 移動地
   埼玉県比企郡ときがわ町
3 無線機
   IC-7100M
4 出力
   定格出力 35ワット
5 アンテナ
   右図のアンテナ使用
6 ポイント
   211交信×57マルチ=12,027ポイント
41)433MHz用スモールループアンテナ
 
注意事項
★ 外ループの長さ約1/4λは上部マッチング部を除いた長さです。ループも完全円形ではなく楕円形です。適当にいじくり回しているうちにマッチングが取れました。
★ 上部マッチング部下部の型崩れ防止プラスチックバーが無ければ50ワット送信可能です。
★ マッチングは極めて難しく、少々の形の変形で極端にSWRが変化します。微調整は上部マッチング部で行います。
★ 438MHz帯の全電波形式部を除けば、使用可能です。マッチング範囲は狭いので注意しましょう。
★ 外ループは薄い銅版で内ループは太めの銅線を使用しています。外ループは、厚めの銅版が良いようです。
★ 若干指向性のある超小型アンテナです。性能は市販のホイップアンテナには敵いません。マッチング部に雨などの異物が入るとNGです。
40)18MHzモービルホイップアンテナ
39)144MHz1/4波長トップローディングアンテナ
 コネクタからエレメント先端部までの長さが約10cm程度で、防水用 ペットボトルを含めると13cm程度です。トップローディングですので、防水用ペットボトルや固定用ボンドには敏感で、調整は超難しいです。完成アンテナは超コンパクトですが、マッチング幅が広いので安心して使用できます(SWR測定値参照)。
 材料 ; 5Dコネクタ グラスファイバー管11cm程度 自在ブッシュ
      φ=0.9ステンレスワイヤー60cm程度 ペットボトル ボンド
      ハンダ 塩ビ被膜線5cm程度
 注意として、使用する車の基台にセットして調整してください。他の環境でマッチングが取れる保証はありません。マイアンテナとしてのみ使用してください。いつものローカル局と交信したところ、今までと変わりないと評価してくれました。長いアンテナが使えない局長さん、試しに作ってみてください。
 
 
38)超軽量ツェップアンテナ(JA3FZT製作)
 給電部をご覧ください。極めて小さく軽量です。塩ビ管が重さのメインで、コネクタと巻線がプラスされます。マッチングが取れる帯域が広いので、アンテナチューナー 無しでも運用可能です。SWR2.0以下であれば運用可能であると昔からいわれています。
 JA3FZT局によれば、下記の出力以内であればOKとのこと。
  SSB:Max100ワット  CW:Max50ワット
 
 
37)無線機の箱 
 
 当局が50ワット無線機を買ったときの箱の写真です。目立つのはM文字のシールです。どう見ても後から貼ったようで、違和感があります。10ワット機ですとS文字シールを貼るのでしょう。
36)おもしろ受領QSL
   
   
35)Sメーター(信号強度) 
 信号強度と出力の関係ですが、どのような関係があるのかちょっと考えてみました。結論から言うと
   アンテナの種類に関係なく、どちらも同じ出力であれば、信号強度は同じである!
 
 7MHzモノバンドのクリエートのCL40DXは11dBi(利得表示)の利得がありますが、通常のホイップアンテナは0dBiです。よって、CL40DXはホイップの10倍強の威力があります。上記の表のように、CL40DXを基準にすると、出力が同じ50Wであれば、ホイップアンテナは出力も受信も1/10の効果しかないと考えられますので、CL40DXの信号強度が7であれば、ホイップも7になるのです。
 当局が移動しているとき、「貴局の信号は59+30デシです!」と言われる時があります。当局のメーターを見ると59+10デシでした。とすると、20デシの差は100倍に相当するので、当局が5kW出していることになります。当局は当然50W運用ですし、移動で5kW出すなんて考えられません。相手方は平然と言っているのです。当局は???????です。
34)144MHz・430MHzディアルトップローディングアンテナ 
  制作手順
 このアンテナのは次の手順で作りました。
(1)6λ/8の144MHzトップローディングアンテナを作ろうとしました。材料は
 塩ビ管、塩ビキャップ、塩ビソケット、5DM型コネクタ
 φ=2.6銅線、Φ=1.25塩ビ被膜銅網線
でした。
(2)約50cmの銅線を巻き、先端に塩ビ被膜銅線を巻きました。全長1.5m位で、アンテナ基台にセットして、塩ビ被膜銅線をカットして、144MHzのSWRを1.0近くまで調整しました。
(3)このアンテナを、430MHzで測定したら、SWRが1.5位でした。なんと、予想外の結果が出たのでした。
(4)そこで、50cm程度の144MHzラジアルと17cm程度の430MHzのラジアルを取り付けてみました。
(5)ラジアルの長さをカットアンドトライで微調整したところ、144MHzと430MHzのSWRが1.0近くで収まりました。
(6)ローカル局とQSOしましたが、どちらもベリーグットで、使い物になることが分かりました。
(7)全長約40cm程度のアンテナです。
原理
 このアンテナはどのよう原理でディアルになったのか不明です。
(1)144MHz
 6λ/8の144MHzではないかと予想ができます。短縮率を含めるとエレメント長1m程度です。これは納得できます。
(2)430MHz
 これが難しいのです。約1mでは同調しません。ここで、先端部が、塩ビ網線で密に巻いてあるのです。よって、先端部はトラップコイルの役目を果たし、430MHzのエレメント長を短縮しているのではないかと予想しました。6λ/8の430MHzで、エレメント長は短縮率を含めると約37cm程度と考えました。
  皆さん如何に考えますか!!!
33)超短縮430MHzコイルアンテナ
 長いと不便な局長さん用のアンテナです。なにせ超短縮型なので遠くまで飛ばそうとする場合は避けましょう。近間とモービルラグチュウするには十分であるというだけです。別に長さにこだわりがなければ市販の144・430MHzデュアルノンラジアルアンテナをお勧めします。
作り方
 (1)コネクタの差し込み部の突起をやすりで落とし、回転部をハンダ付けします。
 (2)太さ5mm真鍮管に銅線をハンダ付けし、さらに、絶縁テープを巻きコネクタに差し込み、ハンダ付けをします。
 (3)コネクタの芯線とアース側が絶縁しているか確かめます。
 (4)3D2Vの樹脂付き芯線を真鍮管に差し込みます。
 (5)芯線と真鍮管が絶縁しているか確かめます。
 (6)70cm程度の長さの太めの銅線(φ=2.6)をらせん状に巻き、コネクタのアース側にハンダ付けします。
 (7)3D2Vの芯線とらせん巻の銅線をハンダ付けします。
 (8)25cm程度の同軸疑似コンデンサの網線と芯線を、らせん巻の銅線と5mm真鍮管に別々にハンダ付けします。
 (9)疑似コンデンサは1.5Dまたは3Dどちらでも良いです。
 (10)なくれば5Dでも支障はありませんが見栄えが良くないようです。1.5Dがお勧めです
 (11)らせん巻の銅線と疑似コンデンサをアース不十分状態で切り詰め、SWR1.0まで追い込みます。
 (12)次に疑似コンデンサに被せる網線の長さはアース十分状態で調整し、SWR1.0近くまで追い込みます。
 (13)疑似コンデンサに被せる網線の長さや被せ方は臨機応変に考えてください。
 (14)エレメントを切り詰めすぎたら延長して、再調整してください。
 (15)疑似コンデンサを切り詰めすぎたら別のものを並列に取りつけ、再調整してください。
 (11)のカットアンドトライが一番難しいですね。最良点が見つかると、超安定なアンテナになります。適当に作ったので、細かいことが分かりませんのでこのアラカルトに載せました。見本は市販のアンテナで、市販のアンテナに使われている小さな高圧用コンデンサがないので同軸を代用している訳です。エレメントのながさは70cm前後のようですが、コイル状なので、どのような原理で整合しているのか分かりません。コイルの巻く間隔にも左右されますので、φ=2.6位の太い銅線が必要です。
追記
 このアンテナはローカル局の懇願で嫁入りすることになりました。車庫の天井が低いことと、マグネット基台なので強風でも安全であるこのアンテナを使いたいということでした。
    
 
  製作第2号と第3号

 疑似コンデンサ3D1本で根元の部分が網線被せ
コイルは反時計回り巻

 疑似コンデンサ3D3本で1本の先端に網線被せ
コイルは時計回り巻

どちらも屋外用ボンドとアクリル樹脂を塗っています
上はクリアーアクリル樹脂
下は黄色アクリル蛍光塗料
防水のために必ず厚く塗りましょう

すべてアンテナアナライザーなしで制作しました
慣れると簡単に製作できます
相当適当に作っているのですべて寸法等がまちまちです
しかし、すべて超安定です

下のアンテナのトップはプラスチックの飾り玉です
32)道の駅スタンプ勝手にランキング
 当局が押してきたスタンプを、当局の判断で決めました。今後入れ替わる可能性があります。ユニークさ、ちょっと笑ってしまうもの、グッドアイデアなどなど。 
  第1位


静岡県7番
天城越え
静岡県伊豆市

映画のワンシーンでしょう?
第2位


青森県13番

なんごう
青森県八戸市

垢抜けしています
  第3位


長崎県3番

昆虫の里たびら
長崎県平戸市

構図がユニークです! 
第4位


北海道75番

コスモール大樹
北海道広尾郡大樹町

これスタンプ?
  第5位


和歌山県5番
イノブータンランド・すさみ
和歌山県西牟婁郡すさみ町

100%漫画です、ブヒー 
第6位


山形県5番

天童温泉
山形県天童市

将棋の山崩しです!
31)幻の道の駅スタンプ
 道の駅も登録抹消や合併によって当初のスタンプが押せなくなりました。福島道の駅7番では災害により今でも休館中です。下記のスタンプは現役バリバリのときのスタンプです。各局交信ありがとうございます。
   京都府道の駅1番

茶処 和束
道の駅登録抹消
2004年3月31日

TNX JN3DNK/3 
兵庫県道の駅2番

山崎
道の駅登録抹消
2013年3月31日

TNX JM3OCJ/3
 
長野県道の駅21番

賤母(しずも)
岐阜県道の駅45番に編入
2005年2月15日
岐阜県中津川市と合併

TNX JG2GVQ/0 
 
福島県道の駅7番

ならは
震災による休館
2011年3月11日から

TNX JN7DIY/7
    JO7ADR/7
    JK7ONO/7
 
岩手県道の駅2番

高田松原
震災による休館
2011年3月11日から

TNX JQ1ANL/7
    JS1QWT/7
 
30)道の駅すくもの蛍(高知県宿毛市)
 2013年5月19日の夜、高知県宿毛市道の駅すくもに泊まることにしました。道の駅は終了していましたが、その一角にある道の駅の売店が営業していました。20時30分までOKですということなので、焼き鳥を酒のつまみにして生ビールを一杯のんでから、3.5MHzにQRVいたしました。お声掛けが無くなったのでアンテナを収納していたら、そこの旦那さんが、蛍観に行かないかということで、200m先の海の近くの小さな沢に行くことにしました。なんと多くの蛍が乱舞していました。ゲンジボタルだそうで、ここでは3種類の蛍がみられるそうです。日本で一番早い、蛍鑑賞地だそうで、当局もビックリ。5月上旬から観られるらしいので、一見の価値があります。  
   
29)埼玉コンテスト参加賞
 埼玉コンテスト参加賞です。大きさはハガキ大で、得点と順位も記載されていました。右は表彰状です。 
    
28)道の駅 願不成就温泉(山口県山口市)
 4エリア山口市道の駅長門峡で移動運用を実施いたしました。夕方と次の日の朝も大雨でしたが、ここまで来てQRVしないと来た甲斐がないと思い強行運用をいたしました。大雨にたたられましたが多くの局とQSOできて満足でした。200局以上と交信できましたので、スタンプ押しに道の駅の事務所前に行きましたところ、ささぐれだった使いこなしたスタンプがありました。いくら押してもきれいに写りませんでした。それを事務所から出てきた可愛いお嬢さんがじっと見ているのです。結構美人で、胸の谷間が見える服をお召でありました。ニコニコしながら見ているので、黙々とスタンプを押している当局はバツが悪くなり、今押しているスタンプの用途の話をしてやりました。200枚オーバーのQSL分のスタンプを押すことと写りの悪いスタンプを使っているわけですから、終了までに1時間近くかかりました。この間話をし続けたわけですが、愛嬌のある顔でニコニコと耳を傾けているお嬢さんの姿を見ているとスタンプを押す苦労も忘れました。北は北海道から南は九州までの変わった道の駅の話をしてやりました。終了時に、どこか温泉がありませんかと尋ねたら、この道の先の県境に道の駅願成就温泉があると聞かされました。道の駅で温泉と聞けばもう天にも上った気分でした。お嬢さんが割引券を1枚くれたので即刻向かいました。現着し、湯道具を片手に雨の中玄関まで来たら男衆に呼び止められました。「お客さん、本日月1回の定休日です!」なんたること!!! 男衆は全員裸足で風呂の掃除をしている最中で、この時は休憩時間であったようです。道の駅長門峡のお嬢さんこれはないでしょうと思ったのですが、心使い満点の方ですので、これも、一つの偶然の出来事と思えば良い思い出になりました。山口市の道の駅願成就温泉、当局にとっては願不成就温泉
   
27)防虫ネット
 移動運用で夏場は虫の大群に悩まされます。夜ともなれば凄まじい虫の大群に囲まれます。蒸し暑いのに窓は閉め切って運用しなければならず、汗だくだくです。そこで、リアウィンドウの右側は意外と使い道がないので、内側に防虫ネットを張ってしまいました。取り外しできませんので左側のリアウインドウには取り付けませんでした。車の一カ所が開いていればいくらかは風通しが良くなるはずです。地獄の苦しみからは解放されそうです。また、この車で寝泊まりするので、夜の寝苦しさからも解放されそうです。
材料
 防虫ネット、両面テープ、L型プラスチック、平型プラスチック
 防虫ネットはホームセンターで安く売っています。やわらかめ。
 両面テープは厚手で強力なものを使用。約6mは必要。
 L型プラスチックは約2.5m程使用。車の窓枠に固定。
 平型プラスチックは防虫ネットを貼る時の押さえに使用。
 下の写真は防虫ネットとUVカットカーテン装着時のもの。
   
26)国道349号線(福島県小野町)
 峠移動で福島県田村郡小野町と田村市の境にある風越峠の小野町側でQRVしました。この峠は旧国道349号線にあるので、とにかくそこまでいかなければなりません。しかし、下記の写真のように車1台がどうにか通れる道路で俗にいう酷道です。地元の人も呆れ返るほどの道です。当然現在はトンネルを作って立派な国道349号線になっています。でも、こんな国道が現在も現役で他にあるらしいので探し出してみてください。これはどうみても林道でしょう。
   
(25)自作1:1強制バラン
 何だかんだといっても強制バラン1個くらい自作しなければ話にならないと思いトライしてしまいました。当局は純然たるアマチュア無線家ですので電波工学は全くの素人です。こんな訳ですから1:1の強制バラン製作も上手くいくはずもないだろうと予想できました。それもそのはず、測定器はSWR計1個しか持っていないのです。アンテナアナライザーがあれば簡単ですといつも言われておりますがいまだに無銭家を貫いています。トロイダルコアは手持ちのもので品番何ぞ分かりません。無謀といわれても仕方がありません。下記の(20)項目と同じように作りました。線はφ=0.75の3本の塩ビ被膜銅ヨリ線で、コアに5回巻きました。当局の予想では18~28MHzくらいでマッチングが取れるはずだと決めつけました。下記の図ように簡易測定器をセットしてどの周波数で50Ωのマッチングが取れるか調べました。この装置は誰でも考えられる方法で、ダミーロードや同軸が50ΩであればSWRは1.0で定格出力を示します。途中に測定したいものを入れればインピーダンスが50Ωかどうか調べることができるのです。自作の強制バランをセットしたら24MHzがベストで他の周波数ではSWRが高くなるのが分かりました。24MHzは間違いなくマッチングが取れるかもしれない。(期待) 21・28MHzはどうにかしたい。(願望) もったいないがプラスチックケースに臨時に取り付けたMPコネクタを取り去ってダイポールを作りました。案の定24MHzはベストマッチで全帯域SWR1.0でした。続いてワイヤを延長して21MHzにしたら全くマッチングが取れませんでした。結局24MHz専用ダイポールとなりました。多分、トロイダルコアの品番が問題の原因だったと勝手に結論付けました。3.5~50MHz用広帯域の市販の強制バランはやはり素晴らしい。コアへの巻き数を変えればいろいろなバンドの1:1強制バランが出来るだろうと予想できますが今後は市販のバランを購入します。ん? 当局は一応自作だけでなく市販のアンテナも含めればHF帯の移動運用ができるので購入する必要がない?。(汗)
 
 製作した24MHzダイポールアンテナの給電部です。バラン保護用プラスチックケースが少々大きいのはご愛嬌です。オソマツ! 
 
 24MHz One Man AJD へリンク
(24)受信感度
 無線交信中よく何デシオーバーですという言葉を聞きます。これはどの様な意味を持っているのか興味があったが調べもしなかったのでちょっと調べてみました。デシベルは[dB]という単位を使います。標準信号発生器Standard Signal Generatorは無線機の試験用信号源として使われています。これらの機器や表現数値によって我々が使う無線機の「何デシ」という言葉が作られているのです。受信強度は、基準と比較して10倍ですと10デシ、100倍ですと20デシ、1000倍ですと30デシとなります。言い換えれば、無線機出力1ワットを10ワットにすると10デシ、100ワットにすると20デシ、1000ワットにすると30デシになるということです。同じアンテナで同じ環境であれば出力の比較は簡単ですが別の無線環境の無線局との比較はできないのです。簡単な比較ですが、同じ環境で比較した場合50ワットと100ワットでは3dBの違いです。実際の交信においては、聴感上この差は極めて微妙ですので差が感じられません。第三者がワッチした場合、第一者と第二者のアンテナが異なる場合、聴感上逆転する場合があるのです。よって、無線機のメーターは相手方の無線の出力とは直接結びつきませんいろいろな要素が絡むので目安になる程度なのです。今までの栃木県内移動運用で最高のRSはノンプリで59+30デシです。この時宮城県の局のRSは59+35デシでした。当局の出力が50ワットですから5デシの差から相手局は100~200ワット程度と予想しました。良く聞くと、住宅が高台でアンテナは25mHのタワーに載せた3エレの八木アンテナで運用とのことでした。アンテナが良いと双方の受信感度も大きく上がるんですね。ちなみに当局のアンテナはラディックス社のRD-0721V型ダイポールでした。長年アマチュア無線に係ってくると経験で相手局が何ワットくらいか見当がつくようになります。移動運用の場合超パイルになると一瞬お声掛けのコールが聞こえなくなります。だいたいこれらの局は200ワット以下でこれを越えてくる局はキロワット級の局です。ちょっとしたことですが、RS58、RS57というレポートをもらいますが、多分無線機メーターの棒読みなんでしょう。現在の無線機は何段階か感度アップできますし、さらに、周りのQRMによって強度も変化します。また、無線機受信感度そのものにもちがいがありますの、メーターの棒読みは如何なものかと思います。当局は良く聞こえればすべてRS59です。信号の強弱に関係なく良く判別できればすべてRS59ですので宜しくお願いします。もし詳しく求められた場合は、無線機のメーターを見て、IC-7000MでRS59+20デシですと明確に答えます。メーターでRS56の場合も56ですが聴感上59ですと答えます。RS49、RS45のときはよほど苦労して聴取していると判断してください。各局これらは銀狐(老狐)の冷や水と思ってくだされ!「コ~~~ン!!!」
   
(23)ホイップとダイポール
 ホイップとダイポールはどれだけの強さの差があるのか、当局の頭では理解不可能であったのでいろいろとインターネットで調べたらいくらか理解できるようになりました。最近アンテナの強さを[dBi]で表しています。アイソトロピックアンテナ(全ての方向に均等に電波を放射する仮想的なアンテナ)を基準としたアンテナの利得で表すのだそうです。簡単に言えば、コイルなしのλ/4の垂直アンテナ(釣竿アンテナ)を基準にしたものといえば分かりやすいかもしれないですね。コイルなしのダイポールの利得は2.14dBiです。この垂直アンテナとダイポールはどれだけ強さに差があるかといえば計算上1.6~1.7倍なのです。2倍までいかないんですね。あまり差がないということです。ちなみに10倍は10dBi、100倍は20dBi、1000倍は30dBiになります。これはあくまでアンテナの出力であって無線機の受信強度ではありません。勘違いしないでください。というと結局アンテナ調整を万全にし、短縮コイル何ぞ使わなければ垂直型も結構強い電波が出るということです。勉強になりました。ダイポールも水平・垂直・V型・逆V・L字といろいろなバリエーションがあり、釣竿アンテナだってベランダから水平に出している局長さんもいます。電波が出れば何でも有です。固いこと抜きにしましょう。
 
(22)自作ダイヤルハンドル
 当局の固定機のダイアルが回しにくいので下記の写真のようなハンドルを取り付けました。ホームセンターで売っている椅子の
傷防止硬質フェルトパット強力両面テープ付を使いました。このフェルトを3枚重ね、さらタッピングをねじごみました。ギボシ端子のカバーを差し込んで完成です。強力両面テープなので結構剥がれにくいですし、硬質フェルトパットもビスを通しやすいので加工しやすいです。両面テープなので力を入れれば剥がれますので取り外し簡単です。再度強力に貼り付ける場合は市販の両面テープを使えばOKです。下の写真の左がIC-9100Mで右がFT-817。
   
(21)無線機の出力
 当局は現在IC-7000M
を中心に移動運用をしておりますが、無線仲間と与論島移動するときにFT-817を持っていきました。なぜ持って行ったかというと仲間がQRP中心の運用スタイルで、当局も感化されてしまったからです。アンテナはワイヤダイポールで給電までの高さは4.5mでした。7MHzSSBではあまり飛ばないだろうと決めつけていました。ホームでの経験で、6エリアまで飛ばすのに難儀していたからです。ところが、仲間が24MHzのデルタループアンテナに21MHzと50MHzをアンテナチューナーで乗せて、SSB・QRPでパイル状態で運用していたのです。挙句の果てに、24MHzでインドと、21MHzでイタリアと交信を完成してしまったのです。当局はQRPで24MHzアンテナでチューナーで21MHzを乗せてイタリアと交信を完成させてしまった事実を目の当たりにして、無線機のローパワー交信について考えさせられてしまったのです。QRPは面白い。それでは当局もとCQの連発でしたが初めは空振りばかりでしたが、コンディションが変わったのかパイル状態になりました。結局、沖縄本土に近い与論島から、全エリアの7MHzSSBのQRP交信を完成してしまいました。
アンテナやコンディションさえ良ければ、電波は飛ぶ。北海道恵庭市と与論町間2123kmは当局の7MHz/SSB/QRPの新記録です。
当局の7MHzSSB交信完成比較
 アンテナはワイヤダイポール
 距離算出はハムログを使用
 ホームとオーストラリア8150km 出力10ワット
 ホームとエストニア  7653km 出力10ワット
 与論町と北海道恵庭市 2123km 出力 5ワット
 
「与論島ビレッジ」の施設の一部
 下記の写真の左上の一階が宿泊したところで、そこに、24MHzデルタループと7MHzワイヤダイポールを設置しました。宿の計らいで、他の宿泊者に迷惑かからない部屋をセレクトしてもらいました。正面は食堂です。テレビなどの電波障害がないので快適運用ができました。7・21・24・50MHzにQRV。 
 
(20)ワイヤダイポールとバラン
 昔7MHz移動運用のアンテナを作るとき、ローカルのOMさんからバランなしで作るよう助言を受けました。無くても問題がないということでしたのでその様にしました。これで約1万交信しましたが特に問題を感じませんでした。たまたま、9エリアの局長さんの所に遊びに行ったとき、駐車場にぶら下がっていた市販の移動用ワイヤダイポールアンテナがあったのでそれを譲ってもらいました。7MHzと21MHzの2バンド短縮型アンテナでしたので、強制バランはそのまま借用して7MHz専用のワイヤダイポールに作り変えました。バランが有っても無くても使用感は同じでした。バランがない方が軽量で扱いやすいですね。
 まずバランについてですが専門家でない私が書いているので半信半疑で読んでください。即ち信憑性を疑って下さいということになります。
 
強制バラン 一般的にバランといえばこのバランを指し、無線機屋さんでよく販売されているものです。このバランの役目はリグとアンテナを整合させるもので、リグのインピーダンス50Ωにアンテナのインピーダンスを合わせるためのものです。このことによって、ノイズの軽減やスプリアスを軽減することができるといわれています。アンテナの種類によっていろいろな強制バランがあるので、一番マッティングがとれるバランを選びます。ダイポールは50Ω対50Ωです。シングルループアンテナですと50Ω対110Ωなどになります。八木アンテナですともっと複雑になるようです。要するにアンテナのインピーダンスに合わせなければならないということで、バランはすべて共通ではないということです。(汗)
 
ソーターバラン フロートバランともいい強制バランとは違い、アンテナが左右不対象のときインピーダンスのバランスを取るためのもので、リグのインピーダンス50Ωに合わせる強制バランとは異なります。すなわち、アンバランスで不調なときにある程度回復させるために使います。
 よって、これらのバランを移動運用のワイヤダイポールに合わせてみると次のように考えられます。

(1)水平または逆Vでほぼ左右対象に張ればバランなしでも運用ができる。
(2)左右のバランスが相当崩れるときソーターバランを使う。
固定におけるワイヤダイポールの場合は次のように考えられます。
(1)ほぼ左右対象であればバランなしでも運用できる。
(2)快適運用のために強制バランスを使う。
(3)相当左右不対象のときソーターバランも使う。
その他として、ソーターバランについて
(1)雨や雪の日などアンテナのバランスが大きく崩れたとき効果があるらしい。(参考文献より)
(2)
トランシーバー近くにセットしても効果があるらしい。(参考文献より)
(3)正常に作動するダイポールアンテナには不要である。これは当たり前のことです。
 自作の7MHzソーターバランの使用感ですが、アンテナが不対象になってSWRが大きく崩れたときある程度修復してくれてます。移動運用のときはバランを使わずにほぼ左右対称にしてアンテナチューナー任せです。多くのアマチュアの方々は、地上高給電部5~6mHの逆Vワイヤダイポールを使っているのをご存じですね。水平ではありませんし、両サイドはアンカーなど使って低いですね。理論からは外れていますがこれで十分です。
 
自作ソーターバラン
 #43トロイダルコアを使いました。7MHz用です。もう少し細い線で作るべきでしたが、コアが大きいので太めの線を使いました。箱は子供の弁当用おかず入れです。コネクタはM-JJ型。後に21MHzワイヤダイポールに使用してもOKでした。多分、3.5MHzダイポールもOKかと推察します。 
ソーターバランの実践使用
 自作のロングワイヤーにこの自作のソーターバランを装着しました。ダイポールは水平で73Ωですが、120°の逆Vにすると約50Ωになるとされています。よって、強制バランを装着せずにこのソーターバランと角度約120°の逆Vで実践したところ、予想以上のレポートをいただきました。ほとんど59+のレポートで、いつもの弱めの(失礼)6エリアの局長さんからも59のレポートをいただきました。やはりいつもの短縮型V型ダイポールよりも飛びが良いですね。しかし大きな問題があります。それは、場所の確保です。難しいですね。したがって、市販の短縮型V型ダイポールや自作のバーチカルタイプに頼ることが多くなっています。
 
   
(19)全市区町村交信完成秘話
 まず15年の歳月を要しました。最初はモービルのVU機で楽しんでいましたが、ローカル局が強くHF機を購入するよう勧めました。長く無線で遊ぶにはHFにQRVすべきであるという理由でした。あまり軍資金もありませんので、マルチタイプのIC-706S(10ワット機)を購入し固定と移動の両方にQRVできるようにしました。次の年、神奈川の超OMさんがセンター局となり全国に7MHzSSBでサービスをしましたが、パイルアップになり汗だくだくの交信でした。喜連川町の珍局が現れたからでしょう。全国隅々の局長さんがお声掛けしてくれました。さらに、7MHz10ワットでヨーロッパやオーストラリアと交信できさらに自信がつきました。しかし、お声掛けはどうしても10ワットでは拾ってもらえないので移動運用に徹するようになりました。珍しいところでQRVするとパイルになるので病み付きになってしまったのです。そのうちに、ローカル局が全市区町村交信を狙っていたので、当局も影響を受け挑戦するようになりました。仲間も増え、お互いにサービスし合うことでどんどんクリアーできるようになりましたが、週末だけの運用だけでは行き詰りだんだんと仲間が減り、最後は少数の局長さんだけが残りました。残った仲間はどんどんと全市区町村交信を達成していきましたが、当局だけ取り残されました。この差はなにかとういと、勤めであまりQRVできなかったことと、町のど真ん中なのでタワーなどを建てられなかったことです。しかしながら、地道にあきらめずに続けたところ最後に達成できたということになります。
継続は力なり。ところで、どこが難しかったかというと、東京都御蔵島村、沖縄県伊是名村、長崎県新上五島町などでした。御蔵島は一度目はパイルで取ってもらえずで、二度目は仲間が行ってくれたので救われました。伊是名村は7MHzで聞こえましたがパイルで取ってもらえず。21MHzにQSYしたときやっと取ってもらいました。21MHzは遠方有利なバンドですので助かりました。新上五島町は我を忘れてお声掛けしました。何時間も続けましたが空振りでした。そのうちスキップ状態となり、遠方有利の状態になったときやっと拾ってもらいました。これらの島々は長い間待ってやっと聞こえたところです。当局にとって、特に伊是名村は14年かかりました。
 皆さん、どうかあきらめずにチャレンジしてみてください。最後に一言。電信では結構助けられました。達成目前のときは電信フル回転でハイペースで残りをゲットしました。ローパワーでも拾ってくれるのです。上記の島々はみなSSBでQRVでしたので苦労しました。もしSSBだけではあと4~5年はかかったと思われます。
   
(18)GPとホイップアンテナ
 当局の自家用車はハイブリットカーなのでSSBの送信はもちろん受信もNGです。したがって、以前の自家用車に使っていた50MHz用モービルホイップを使わないのはもったいないので、移動運用に使うためにアルミポールに基台を設置し取り付けたところ、アルミポールを高くあげるとSWRが高くなり、低くしても同じように高くなりました。中間の高さですとSWRが綺麗に落ちるのです。この原因は何か? グランドプレーンはこのような現象は起こりません。モービルホイップは車のボディアースの影響を大きく受けることを知っていたのでアース関係であろうと推測できました。しかし、アルミポールの高さでSWRが大きく変わる現象は何なのかは分かりませんでした。推測として、同軸がラジアルの働きをしているのだろうということです。グランドプレーンにはラジアルが付いていますが、モービルホイップには付いていないしボディアースが必要だからです。とにかく、移動運用には使えることがわかっただけでも収穫で、SWRに気をつけて運用すれば問題ないことが分かりました。モービルホイップとグランドプレーンは
似て異なるものです。
 
17)不用心な修理
 6m長7MH
バーチカルアンテナを3エリアの局長さんから譲ってもらい大変重宝して使っていました。ところが突然SWRが無限大∞になってしまい修理しなければならない破目に陥りました。仕方なしにコネクタ部のところをノコギリで切断したところ、マッチングコイル部のハンダががれて断線していたのです。即刻ハンダ付けをして断線部分を処理しました。しかし、茨城県移動のとき応急処置した外部の塩ビ管部が剥がれ2度目のNGになりました。再度応急処置をして使っていましたが、今度は外傷がないにも関わらずSWRが無限大になってしまい3度目のNGになりました。再度切断してみたところ芯線とコネクタ部が断線していました。今度は最下部を完全に分解し、コネクタ・導線・塩ビ管をリニューアルしました。当然、線の長さから細部に至るまで調整をし直しました。いまでは元通りに回復し移動運用で活躍しています。最初の修理のときに完璧にリニューアルしておくべきでした。
機械類、消耗・破損は当たり前。きちっと修理をいたしましょう。
 
16)144MH(群馬県中之条町)
 当局は10エレのウエーブハンターのシングル八木アンテナを持っていましたが、144MHzにQRVしている局長さんのアンテナは、ロングジョーンタイプの高利得型多数エレメントの多段八木アンテナで運用しているので、まともな交信は到底無理であると決めつけておりました。しかし、このウエーブハンターを無駄に放置しておくのももったいないと考え、面倒くさがり屋の当局は10エレスタックを5エレシングルに改造し、自家用車に簡単に収納できるようにいたしました。あまり指向性がないアンテナですから、栃木県大田原市の山の上からQRVしたところズバリの飛び方でした。1エリアのどこを向けても指向性が感じられませんでした。ところが、お馴染みのビッグアンテナをお持ちの愛知県半田市の局長さんがお声掛けをしてきたので、アンテナを手動で振ったところいくらか指向性があることがわかりました。RS55から57に変わったのです。その後、群馬県中之条町の渋峠にこの5エレシングル八木アンテナを持参し、9エリア向けでQRVしましたが予想通り近くの、0、1、9エリアからのお声掛けで、ほとんどがバックウエーブの1エリアからでした。ところが、夜になってなんか変だな?と思いつつCQCQと連呼していたら、やはり何か変だな?ということになり、耳を澄ましたら微かにお声掛けが聴こえてきたのです。QSBのために上がったり下がったりでしていたので気が付くのが遅かったのです。いや、144MHzの特徴を知らなかったと言ったほうが良いかもしれません。4エリア岡山県の局長さんでした。交信完成。続いて、5エリア高知県の2局の局長さんからもお声掛けがあり、これも交信完成。なぜ届いたのかという疑問が残りました。あとでローカル局に聞いたところ、たぶん、9エリア向けだったので日本海ダクトの影響でしょうということでした。スポラジックE層(Eスポ)は144MHzといえども外国まで飛ばすことは知っていても
日本海ダクトは知りませんでした。144MHzは不思議な周波数帯ですね。
   
(15)ぎっくり腰(茨城県茨城町
 茨城県の移動サービスに出かけたときの出来事です。予定移動地は茨城県茨城町・鉾田市・鹿嶋市・神栖市・千葉県香取市・茨城県潮来市の順でした。早朝茨城町の涸沼公園に到着し、ポータブル発電機を自家用車から降ろそうとした時に、「ギクッ」と腰に来ました。痛いのなんの。腰がくの字のままで、すぐには真っすぐにのばせませんでした。しばらくして、どうにか伸ばすことが出来ましたが、痛くてたまりません。このままあきらめて帰宅することも考えましたが、せっかく茨城まで来たので、我慢して続行することにしました。その日の夕方終了しましたが、腰はくの字のままでした。2週間程度でどうにか完治したので助かりましたが、重い発電機は困りもんです。とは言っても軽い発電機を買う資金もありません。この発電機を軽々と持ち上げられるよう身体を鍛えれば良いのですが、メタボリック症候群の身体は簡単には鍛えられそうもありません。
無銭家が、資金不足で、腰痛め
   
(14)盆地の悲哀
 鹿児島県出水郡長島町移動局の7MHzをホームの12mHダイポールでワッチしたら、35から45程度のRSでした。これではパイル状態でのお声掛けはNGと判断し、一か八かで早速6m長のバーチカルアンテナを車に積んで、盆地の中心にある丘の上でQRVしました。丘といっても、盆地の周りの山とあまり変わらない高さで、どちらかといえば低いくらいです。しかし、何とRSが59+ではありませんか。当然、直ぐにピックアップしてもらいめでたしめでたしでした。ダイポールは強いと日頃聞かされていましたが、この時初めてバーチカルの威力を認識しました。その理由は何だったんだろうか。
★6m長バーチカルは短縮型でダイポールより輻射は弱くなる。
★打ち上げ角度はダイポールよりは低くなる。
★低い所より高い所の方がさらにバーチカルは飛びやすい?。
★モービルホイップとバーチカルは垂直偏波で相性が良い?。
 いつも移動運用ばかりしていますが、常置場所では全く駄目なことが体感的に分かっていたようです。これで十分再認識いたしました。今後も移動運用に精を出します。
近間の交信はダイポール。
遠くとの交信はバーチカル。
 その後日光市の山間部から、パイル状態の熊本県水俣市のモービル移動局に、バーチカルアンテナで他局と競ってお声掛けしたら早速ピックアップしてもらい、さらに納得いたしました。
 下記の写真が盆地の中心にある丘です。真中の塔をスカイタワーといいます。この丘のお蔭で西方面は最悪ですが、この丘の上ですと無線は最高です。
   
(13)息切れ(石川県七尾市)
 家族旅行で能登半島に行ってまいりました。3日間のベースとなるホテルは上尾市です。このとき、金沢の局長さんが、上尾市の道の駅をリクエストした局長さんにサービスしなければいけないということなのでアイボールすることになりました。金沢の局長さんが、私はいつでもできるからあんたやりなさいよということになり、遠方の私に譲ってくれました。7MHzいざQRV!! 始まったら、もう止まりません。パイルになってしまいました。そのうちこの道の駅をリクエストした局長さんもお声掛けしてくれました。それではこれでQRTということのはずでしたが、金沢の局長さんがお声掛けがなくなるまでどうぞと言ってしまったのです。気を使ったのか、遠方の来客に花を持たせてくれたのか。それではということで再度全開で再開。ところが、このパイルが止まりません。金沢の局長を長く待たせるわけにはいかないのでDX並みのスピードで処理開始。ついに、お声掛けが止まりました。ここがチャンスとばかり、QRTいたしました。2時間で160局。酸欠状態で苦しいのなんの。金沢の局長さんあきれ顔でした。何はともあれ自分の体力に合った交信をしましょう。
 
(12)手抜きメンテナンス(栃木県茂木町)
 移動用3.5MHzバーティカルアンテナでQRV準備完了し、別の移動地のローカル局と二人でサービスをはじめましたところ、SWRが急に上がり交信不能になりました。原因究明しなければならなくなり、アンテナトップからリグまでの接続等を調べたところ異常は見つかりませんでした。しかし、QRVするとSWRが上がり交信不能になります。今回はこれでNGということにしようと思いましたが、諦めきれずまた繰り返し調べ始めましたところ、コネクタ部分の同軸の被膜が縮んで網線が露わになっていました。この部分を変形するとSWRが変化することがわかりました。取りあえずSWRが上がらないように処置しやっとQRVできました。頻繁に使う道具の整備は常に怠らないことですネ
 
(11)無能な無線家
 移動用3.5MHzバーティカルアンテナを製作しやっと完成しました。しかし、ここにたどり着くまでに時間をむやみに使いすぎました。実は、最後の調整であるエレメントの切つめでへまをやってしまったからです。単純にトップからエレメントをカットしてSWRを調整する作業ですから何ら問題がないはずですが、2度も失敗し途方にくれてしまった次第です。3度目もいつものように道の駅の駐車場で調整していましたら当然上手くいかない雰囲気でした。ちょうど足もとにとぐろを巻いた同軸が邪魔なのでどかしたところ、SWRが変化したのです。そうだ同軸は束ねちゃいけないんだということを思い出しましたので、綺麗に伸ばして作業を続けましたところSWRが完璧に落ちました。先輩の尊い助言を忘れていました。同軸はアンテナから無線機まで無駄なく真っ直ぐにつなぎましょう。恥ずかしい次第です。
 
(10)強風(群馬県みどり市)
 群馬県みどり市の移動サービスのため日光市(旧足尾町)経由で草木ダムに向かいました。天気は無線日和で暑くもなく寒くもなくベストコンディションでしたと言いたいところですが、これは車の中の話で外は少々強めに風が吹いていました。しかし、無線やるのには別に支障なしでしたので草木ダムに到着して即刻サービス開始しました。最初から超パイルアップで汗だくの応答でした。少しして、どうも車がガクンガクンと動くではありませんか。突然風が強くなってきたようでしたが、パイルアップをさばかないと迷惑すると思い無休で続行でした。3時間弱で交信のコンディションも変わったので終了しました。結果的には200局オーバーの交信でした。さて、疲れたからトイレで用を足して撤収という運びになりました。車から外へ出てみるとポールがくの字に折れ曲がっているではありませんか。顔面蒼白。万札が露と消えていく。
   
(9)金色の舞(栃木県那珂川町)
 夕方家を出ました。高倉山で夜の移動運用をやろうと小砂(コイサゴと読む)の人家がまばらな山道にきたらもうあたりは真っ暗になっていました。このとき目の前で金色の生き物が舞いあがっているのが見えました。びょーんびょーんと人が高飛びするような動作に似ていました。良く見ると、犬よりは細身で尻尾がやけに大きく、頭部が細長く耳が立っていました。ホンドギツネです。暗闇の中で飛び跳ねて去っていくさまはヘッドライトの明かりに照らされ優雅で美しくみえました。なるほど、この美しさゆえに人を化かすという言い伝えができたのか。暗闇の中でのこの輝きは異様なほどでした。月明かりでも同様かもしれませんね。タヌキは人を化かすのがキツネより下手であるのが昔からの一般常識で、姿かたちをキツネと比較すれば一目瞭然であるように思えました。
美しい女には化かされる。まてよ? タヌキのボインも魅力的でしょう。
 
(8)巨大ホタル(栃木県矢板市)
 八方ヶ原で夜まで移動運用を敢行。終了し矢板塩原線を矢板に向かって下山中、大きなホタルが無数眼前に現れました。初めて見る光景です。背筋がぞーとしました。ふと我に返りました。今は晩秋です。ホタルがいるはずがない。じっと凝視すると、ホタルの光が皆一対で動いていました。この時車は徐行状態でした。じっと正面を見るとなんと日本鹿ではありませんか。無数の鹿がびっくりして私の方を見ていたので、目が光って輝いていたわけです。道路にこんなに無数の鹿がいるなんて。
何事も慌てずにシカと見るべし。下記の写真は高原山でこの山の一群の総称です。ここに有名な無線の聖地八方ヶ原があります。
 
(7)オーバーヒート栃木県那珂川町
 約500mHの高倉山という山の頂上付近での出来事でした。無線交信中、どうもボンネットから白い湯気が見えました。開けてみるとラジエターの水がありません。このまま走ったら完全に焼きついてしまう。そこで思いつきました。百メートル下に湧き水が出ているはずだと。林道の周辺を見渡しペットボトルが捨てられてないか探し回り数本見つけたので、これを利用し、数往復して水を補充しました。後で整備屋さんに聞いたら、私の車は電動ファンではなくシャフトドライブのファンなので、暑いときにクーラーをかけてアイドリングしていると、冷却が追いつかないのでオーバーヒートすることがあると聞かされました。高級車、古くなればただの鉄。
   
(6)山上の放牧場(栃木県日光市)
 一般道とコラボレーションしている牧場があります。ロケーションはまあまあのところです。この場所で移動サービス中、一匹の子牛が寄ってきました。母牛も子牛が心配で寄ってきました。そのうち、周りの牛までが寄ってきて、こちらでは車をベロベロ、あちらでは体をコスリコスリとやりたい放題でした。牧場内でのサービスは、モー懲り懲り。
 
(5)良い畑(栃木県下野市)
 モービルホイップで移動運用サービス中、方向転換するため畑のあぜ道に入り、バックして道路に戻ろうとしたら、タイヤが埋まり脱出できなくなってしまいました。7MHzで宮城の局にお願いし、電話で栃木のスーパーローカル局を呼び出してくれ、けん引で脱出できました。はまった畑は立派なもので、良く耕してありました。普通ならば、深く耕すことはないのにと悔やみました。深く掘り返した畑は良い畑。
 
(4)オイルパン(群馬県中之条町
 群馬県の2000m級の渋峠の、整地されていない駐車場で移動運用しようとしたら、ガクンと大きな音がしました。それが何であったかは知る由もなく運用を続けました。運用が終わって一同が会したとき、油が漏れているようだとローカルが言うので車の下を覗いたら、いくらか漏れているのがわかりました。オイルパンのひび割れです。これでは、長距離運転ができないので、旅館に頼んでかかりつけの整備屋さんを頼んでもらいレッカー車でもっていってもらいました。後日、再度長野県まで車を取りに行くことに。参った参った。自分の車は高級車?よーく車高を考えよう。
 
(3)山上の側溝(栃木県大田原市)
 御亭山(こてやさん)の頂上付近で方向転換しようとしたらガクンと車が落ちました。見ると左車輪が側溝に落ちているではないですか。こんな所に側溝があるなんて。除草していなかったので分かりませんでした。当局の車は1.5tを超える重さです。腹を擦っている。どうしたら脱出できるのか。ジャッキで左車輪を持ち上げ、周りから石や丸太を持ってきて側溝を埋め立てました。いっきに加速して脱出することができました。汗だくの顛末でした。思い込みは悲劇の始まり。
   
(2)残雪(栃木県矢板市)
 3月の下旬でも八方ヶ原は雪は残っていました。この一箇所だけクリアーすれば目的地に着くはずです。いっきに登ろうとしました。スタッドレスタイヤだからOKであるはずでしたが、私の車は車高が低かった。腹を擦ってギブアップ。無線でローカル局を呼ぶはめに陥りました。3人の四輪駆動車のローカル局が来てくれました。どうもすみませんでした。一人のとき、一発勝負はやめましょう。
 
(1)(栃木県茂木町)
 栃木県茂木町千本は2エリアや0エリアにVUが良く飛ぶので良く移動しました。これはある時の出来事です。結構な雨が降り晴れあがったのちいつもの場所に到着し、狭いところなので方向転換しようとしたら、谷間の方へ滑っていきました。この谷から落ちたら命はありません。あと50センチ動けば確実にあの世行きです。夜でしたので現場の状態がわかりませんでした。綺麗に刈り取った草の上に、山から流れ出た粘土質の薄い泥が被っていたため、タイヤが滑って制御不能に陥ったのでした。この斜面は谷のほうへ傾いています。急いで無線でローカル局を呼び四輪駆動車での救助を頼みました。ローカル局は酒を飲んでヨッバラっていたので、奥さんに運転させてきた次第でありました。氷や雪はすべると聞くが、泥がこんなにすべるとは。








アラカルト1