日も暮れて


立門橋での一コマ

永山橋、立門橋へは最終バスに間に合うように菊池温泉へ辿り着くには時間が足りなくて、諦めてバス停前の店で山女の塩焼き
- 一串400円を買い、ぱくつきながらバス待ちしていると、発車時間になり降りてきた運転手さん、一人だけのお客の私に声をかけてくる。「どこからきなすった?」、「広島から石橋を撮りに来ました」、「この下にも石橋があるとよ」と地図を描いて教えてくれる。今から最終便のバスに乗ろうとしていた私は、やることと言えば帰るしかなかったのに、なにもかも放り上げて小躍りしたい気持ちを辛うじて押さえ、運転手さんの「永山で下り、写真撮って、そっから15分歩いて下っていくと、立門橋があるからよ。別のコースの帰りに立門に寄って拾ってあげっから、それまで写真撮ってんないよ」の言葉に全面快諾の意思表示をする。ここで3時間ほど永山橋、立門橋をゆっくり観て回り、そろそろ時間かな、と思いはじめた時でも、私はまだ立門橋の真上で写真を撮っていたのに、運転手さんは約束のバス停じゃなく、山の上の下り坂から私を見つけ拾ってくださった。貸切バスで、運転手さんとの楽しいおしゃべりで菊池温泉までたどり着くと、料金はいらないと言うので、「いくらなんでもそれはないぜ」と思いながら、無理やりバス代を置いてバスを降りた私でした。
熊本は石橋も人も自然も温かくて、またまた感激してしまいました。
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