幼児期の導入から音大受験まで

ピアノ嫌いにさせないために

赤ちゃんは立ち歩きをする前に、十分にはいはいをしなければなりません。 それは、これから一人前の人間として自立するための基礎体力と忍耐力を養うことにあるからです。 確実に、ていねいに段階を踏むことが、なによりも大切なことです。

子供(幼児)の本業はあそぶことである

子供の本業は「あそぶこと」です。あそびの延長線上でピアノになじませることが出来たならば、おけいこが出来たならば最高の理想です。幼児の集中力は長くて1分です。「あそぶ」ことならば長時間集中できます。この時期は「あそび」ながら人生の基本を学びます。言葉の学習は、まさに「あそび」を通 して覚えるものです。子供は理屈ではなく「感性」そのものなのです。

 

個人差について

1.一目瞭然で見てわかる個人差、体格、手の大きさ 2.家庭環境の個人差=家庭空間に音楽があるか無いか 3.知能程度の個人差 4.性格的個人差=ピアノになじみやすいか否か 5.運動神経の個人差=リズム感、など、個人差を踏まえること無くしてはピアノへの導入は考えられません。

 

ピアノを弾くことと音符を読むこと

赤ちゃんが言葉を覚えていくプロセスを考えてみましょう。赤ちゃんは文字と言葉を同時に覚えるのでしょうか?そのようなことは決して有りえませんが、ピアノの導入においてはその決して有りえない、音符(文字)を読むことと弾く(言葉)ことが同時に行われています。

 

音楽以前、ピアノ以前に、感動する心を!

子供の先入観の無い観察力は全てにおいて優れています。例えば、美しい夕日を見ても道端の雑草の花をみても感動できます。自然界の観察力、洞察力においては非常に優れているのですが、大人になるにしたがって、無感動になってしまいます。音楽以前に、まず、感動する心を育てることが大切です。

 

子供をピアノぎらいにさせるには?

1.音楽を感じる以前に読譜中心にする。2.音楽性を無視したテクニック中心の練習をさせる。3.あそばせないで付きっきりで長時間練習させる。もうこれだけでピアノぎらいはおろか、精神異常になります。ピアノ好きにさせるにはこの逆をすれば良い。

 

ピアノぎらい、音楽ぎらいにさせないためには

あそびの延長線上でやるには、最初は音符なしで歌って聞かせ、練習の必要のない易しく簡単なモチーフあそび、リズムあそびをやれば、自信を持ちなおかつほめてあげれば好きになります。要するに、理屈は後回しにして感性中心に最初はあそびの範囲内でやれば良いでしょう。

 


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小湊 功一

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