徒然寫心記 | |
2005年 2006年 |
2005.12.11(日)薄曇 夏休み以降良くも悪くも色々なことが重なり、滅茶苦茶忙しく、プライベートの時間すら作れない状態がずっと続いていたが、それらもようやく正常な業務に戻りつつあった。南信濃村の霜月祭りの時期が来ていたので、今日は日帰りで様子見に出かけようと思った。R152を北上し、長野との県境に近くなった所で、林道の上り口に祭りの幟旗が目に入った。それに導かれるように林道を登ると、まさにこれから祭事が始まろうとしているところであった。撮影の許可を頂き、お仲間に加えさせて頂いた。お話をしていると、どうも以前どちらかでお目にかかったような人が何人か・・・?何と、秋葉の火祭りと、西浦田楽の方達だった。どちらも有名な祭りではあったけれど、私的には、素朴で、質素な、本当に地元の人だけの祭事に惹かれるものがあった。本来の祭りは、見せるものではなく、生活に根ざし、そこに暮らしている人々のものであったと思う。今日、期せずしてこちらに伺えたことに深く感謝! 2005.12.11水窪町奥領家「霜月祭り」 2005.10.16(日)雨/曇り 久々の書き込みになってしまった。嬉しいことなのかも知れないけれど、仕事が忙しすぎて、プライベートの時間を作る余裕(精神的にも肉体的にも)が無くなっていた。そんな中で、今日は仕事上のひとつの重大な問題を抱えてしまい、ちょっと頭を抱えてしまった。気持ちが重いまま夜になって帰宅すると、近所から太鼓の音が聞こえて来た。外に出てみると、すぐ近くの神社からだった。普段は存在すら感じないお宮さんの扉が開け放たれ、中には明かりが灯り、人が集まり、境内では焚き火がたかれていた。そういえば、ちょうど秋祭りが各地で行われている時期なんだ・・・。どんなに忙しくても、一日くらいは撮影に出かけられるだろうと思っていたのに、計画すら立てることなく仕事に追われる毎日になっていた。引き寄せられるように神社の階段を登り、狭い境内に行き着く。数人が交代で宮太鼓を打ち鳴らしていた。地元の活動に参加していない身ではあったが、こんなにも近くで素朴な祭りが執り行われていたのかと思うと何だかちょっと嬉しかった。上手くは出来なかったけれど、私も太鼓を叩かせてもらい、お参りをしてから家に戻った。さぁ〜て、これからあの問題を解決する為の最善の方法を考えよう・・・! 2005.6.12(日)晴れ/曇り 島の祇園祭は、6月の第二土・日の両日に行われる。昨年は、仕事の関係で土曜の一日だけ伺う事が出来たが、今年は、逆に日曜日に行く事が出来た。2年かけて、ようやく祭の全体を見る事が出来とても満足。それに加え、今日は、祭りを通してお二人の素晴らしい方々とめぐり合う事が出来、これも、神様のお導きなのかと思った。そのお一人は、私の「秋葉道」の指標となっている「秘境はるか 塩の道秋葉街道」の著者のお一人である野中賢三氏。そして、もうお一方は、私の写真を、祭り・神事・民俗芸能へと向かわせるきっかけともなった写真集「天竜川の神人 生と死の祭り」のカメラマン北川天氏。こんな偶然があり得るのかしらと思わせるくらい、ホントに不思議なめぐり合わせにただただ感激だった。祭りの後、北川さんには「寺尾のブカ凧」にも案内して頂き、山頂で揚げる大凧(遅い節句の祭り)の祭りをご一緒させて頂いた。 2005.6.12島「祇園祭」・2005.6.12龍山「ブカ凧」 2005.4.27(水)晴れ そろそろ写真活動を再開しなくては・・・と思える程度に、精神的にも余裕が出て来たので、家から車で2〜30分の所で、かねてより撮ってみたいなぁ〜と思っていた場所に、下見のつもりで出かけてみた。夕方の斜光線がなかなか写欲をかき立て、想像していた通りの面白い場所だった。写真は「光と影」なのだと改めて感じた。本格的に撮ってみたいと思い、早速、翌日の早朝と夕方の2回撮影に出かけた。(太陽が高い昼間は昼寝でもして身体を休めて・・・などと思ったが、結局日中は仕事を片付けた)この辺りは、時の流れが止まり、社会から隔離され、時代から取り残されてしまったかのような、一種異様な異次元の空間が広がっていた。続きは写真を見てね・・・ 2005.4.6(水)晴れ 営業で回っている合間に写真を撮っているという知り合いから、先日写真展のお知らせを頂いた。パソコンのトラブルと、それに伴って遅れた仕事関係を片付けるために、毎日忙しい日々を送っていたが、それらもようやく落ち着いてきた頃だったので、久しぶりで外出してみた。その人は、空と雲の写真を沢山撮っていた。もちろん、単に空と雲だけではなくて、そこに、人間の営みが感じられる何かが少し入っていて、とても良い写真だと思った。いつも営業で回っているからこそ撮れる写真なのだろうなぁ〜と思いながらも、こうして、絶えずカメラを持ち歩いていると言う事に感心した。これって、意外と出来る様で出来ない事だ。本当に写真(カメラ)が好きなのだと思った。 さて、今日は「モノクロ招待席」に、初めてのお客様がいらっしゃいました。愛情あふれる素敵なお写真を送っていただきました。どうぞ、ご覧になってください。 2005.1.19(水)晴れ 伊豆松崎町の「弓祭り」を撮らせて貰った。その帰り、伊浜の海岸へ車を走らせた。人通りもない静かな冬の伊浜だったが、突然、私の前に、ほお被りをした皺しわの老婆の集団が何人も何人も現れた。ほお被り、襟巻き、作業着、皆同じような格好、同じような年齢、そして、皆同じ杖を持っている。この異様な集団はいったい何?呆然と立ち尽くしている私の前を、彼らはあっという間に通り過ぎて行ってしまった。我に返った私は、嗚呼、何故カメラを下げているにも拘らず、この雰囲気を撮る事が出来なかったのだろうか・・・! 2005.1.12(水)晴れ 今日は、かの有名な日本一の「富士の山」を撮りに出かけた。と言っても、我々が撮る富士山は大自然の中で雄大に構えているあの秀麗富士ではなく、ごくごく普通に存在している普段着の「富士のお山」である。〈写真〉 |