燃え盛る炎の勢いで、湯飾りの和紙が激しく揺れ動く。しかし、不思議なことに決して炎が燃え移ることは無い。夜も更け、祭りも終わりに近づく頃には、真っ白だった御幣は煤で黒くなっている。