ENKA II(川端邸)

セカンドハウス

1991年竣工


外観

居間


この住宅は,琵琶湖北西の滋賀県マキノ町に建つセカンドハウスです。都会での喧噪を離れて日々の疲れを癒したいという目的で建てられました。


住環境に対して

このセカンドハウスを拠点にして近くのマキノ高原や琵琶湖でのレジャーを楽しむことから,住むための機能は最小限にとどめられています。1階は居間とキッチン,バス,トイレとし,ロフトとなった部分が寝室です。内部空間を大きな屋根に抱かれた一つの空間にまとめ,内装もできるだけ無垢の杉板を利用することで安らぎを与えるようにされています。さらに可能な限り大きな窓をとり,光と景色を採り入れることで自然環境との一体感を高めるように配慮しています。また,両側に側廊を設けることによって,多雪時であっても内部へ入りやすくすると共に,スキー板やモトクロスバイクの保管場所としても活用できるように計画されています。

また,気密性と断熱性を十分に考慮し,省エネルギーに努めています。

地球環境に対して

多雪地帯であることから,屋根1平方メートルあたり500kgという積雪荷重に耐える構造としなければならなかったのですが,両端のコンクリートリブと鋼棒を利用した下弦トラスによって,14畳の空間をたった2本の柱で支えることができました。これによって高い耐久性を保ちながら構造材料を大幅に減少させることができ,さらにコストダウンにもつながりました。

また外壁の仕上げ材は,この環境にふさわしい地元産の杉を使用し,コストダウンも図られています。

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