室内環境汚染問題

室内環境の原因と現状
室内環境の問題点
室内環境汚染に対する対策



■室内環境汚染問題

 近年、ビルや住宅の室内での空気汚染の問題、特に揮発性の有機化合物質によって色々な健康被害が起こることが懸念されています。昨今の健康への関心の高まりの中で、建築関係ばかりでなく医学関係を始め各方面でこの問題への取り組みが活発になっています。
 そこで、ここでは室内環境汚染の原因とそれに伴う問題、対策について取り上げたいと思います。



I. 室内環境の原因と現状

 現在の住環境は、化学工業の発達により、各種の化学物質を含む新建材、新工法が建築生産に導入され、またエネルギ−危機に伴う省エネ推進により、建築が高気密化しています。その結果、ホルムアルデヒドやTVOC(総揮発性有機化合物)等の化学物質により室内空気が汚染され、高気密ゆえに換気量が不足し、シックハウス症候群や化学物質過敏症など健康被害が問題になっています。
 「室内環境汚染」は社会問題化しており、「住空間の危険性」、「健康材料」、「健康住宅」といった情報が氾濫しています。その氾濫している情報をどのように判断し、どのように使っていくのか、どのような材料を選び、どのように施工していけばよいのか、これらは多岐にわたる視点から考えられなければいけません。



II. 室内環境の問題点

室内環境を問題にする際,留意すべき項目

・有害有機化合物の放散による人体への影響
・シックハウス症候群(シックビル症候群)
・化学物質過敏症と中毒との違い
・化学物質過敏症の概念・定義
・化学物質過敏症の原因
・アトピー、アレルギーの正確な知識
・アレルギ−を引き起こす生物汚染(ダニ・カビ等)



III. 室内環境汚染に対する対策

1.現在個別に講じられている対策の項目

・シックハウス症候群(シックビル症候群)対策
・中 毒・中毒対策
・アレルギー・アレルギー対策
・化学物質過敏症・化学物質過敏症対策

2.新規計画段階で考慮すべき対策としての項目

・計画条件の把握
・建材・施工材の使用の計画
・換気計画
・施工方法の指定,管理,指導
・工期設定、工程管理
・通風・換気の励行





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