ジェイドへ




改めて手紙なんか書くのも照れるけど、多分顔を合わせたら言えなくなると思うからやっぱ手紙にします。
ジェイドがこれを読む頃には俺はもう消えてるかもしれないけど、だからこそこうして残しておきたいんだ。
ほんとに、ジェイドには凄く感謝してる。俺が生まれたことも、今こうしてみんなと笑っていられることも全部、ジェイドのお陰だって思ってる。
確かに大変なことはたくさんあったよ。だけどそれ以上に楽しかったんだ。

ごめん。なんか、色々思い出してたら泣けてきた。

バカみたいだよな。俺レプリカなのに人並みに、もしかしたらそれ以上に今幸せなんだ。それを無くすのが怖いんだ。
時々、逃げたくなるよ。何から逃げるのかもよく分からないし、逃げたって俺が消えることは変わらないのにな。

あーもう、何が言いたいんだろ、俺。ジェイド呆れてるな、きっと。
こんな俺のこと、大切にしてくれてありがとな。





ジェイドは幸せになってください。
ほんとはずっと一緒にいたかったけど、無理だからさ。せめてジェイドだけでも俺の分まで幸せになってくれよな。
あと、時々でいいから俺のこと、思い出してくれると嬉しいかな。

手渡しとか絶対無理だからジェイドの荷物の中にこっそり入れておきます。いつ気づくか、結構どきどきすんなぁ。
案外あっさり見つかって怒られるかもな。それはそれで思い出が増えていいかも…なんて言ったらジェイドはどんな顔するのかな。


ごめんなさい。

今まで、ありがとう



ルーク








この漫画を作るきっかけとなったこの『お手紙』をくれたのぞむんのサイトはこちらからどうぞ。
(4/1 のぞむんが漫画の続きのSSを考えてくれました。…ルーク…!!(涙))